琉球大学・前期日程(数学甲・数学乙)
琉球大数学の
傾向と対策
2019〜2026年度(8年分)の過去問分析
この分析からつくった問題集
数学甲と数学乙
2つの冊子の違いは次のとおりである(令和9年度入学者選抜要項、令和8年度学生募集要項、および過去問の表紙による)。
数学Bの「統計的な推測」と数学Cの「数学的な表現の工夫」は、どちらの冊子でも出題範囲に挙げられていない。甲と乙は同じ日の同じ時刻(前期日程の初日の午後)に始まる。数学の問題冊子は試験後に回収され、持ち帰ることはできない。
| 数学甲 | 数学乙 | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 120分 | 60分 |
| 大問 | 4題(全問解答・各50点・計200点) | 2題(全問解答・各50点・計100点) |
| 出題範囲 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(全範囲)、数学B「数列」、数学C「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」 | 数学Ⅰ・Ⅱ・A(全範囲)、数学B「数列」、数学C「ベクトル」 |
| 解答形式 | 記述式。問題冊子の中に、大問ごとに「問1」「問2」…の解答欄がある | |
学部・学科と配点(2027年度入試)
前期日程で数学を課す学科と、個別学力検査での数学の配点を、令和9年度入学者選抜要項から抜き出す。数学はどの学科でも必須科目である。
(物質地球科学科の物理系・地球環境系は、パターンA(共通テスト重視)とパターンB(個別試験重視)の合計点のうち高いほうを採用する。理学部数理科学科は後期日程でも「数学」600点を課し、範囲は数学甲と同じである。配点は年度によって変わることがあるので、受験年度の要項を必ず確認すること。2027年度入試で数学の科目・範囲・配点の変更はない。)
大問ごとの配点(各50点)は問題冊子に明記されている。
2.出題分析(2019–2026年度)
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| 学部 | 学科・専修・系 | 冊子 | 数学 | 個別試験の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 国際地域創造学部 | 昼間主コース数学的思考系 | 乙 | 200 | 250 |
| 教育学部 | 中学校教育コース数学教育専修 | 甲 | 500 | 550 |
| 中学校教育コース技術教育専修 | 乙 | 200 | 500 | |
| 理学部 | 数理科学科 | 甲 | 400 | 650 |
| 物質地球科学科物理系(パターンA/B) | 甲 | 200/425 | 450/925 | |
| 物質地球科学科地球環境系(パターンA/B) | 甲 | 200/450 | 450/950 | |
| 海洋自然科学科化学系 | 甲 | 200 | 450 | |
| 医学部 | 医学科 | 甲 | 200 | 800 |
| 保健学科 | 甲 | 100 | 400 | |
| 工学部 | 工学科 | 甲 | 300 | 650 |
| 農学部 | 全学科(亜熱帯地域農学・亜熱帯農林環境科学・地域農業工学・亜熱帯生物資源科学) | 乙 | 200 | 500 |
数学甲
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| 年度 | [1] | [2] | [3] | [4] |
|---|---|---|---|---|
| 2019 | の積分と回転体 | の増減・接線・面積 | 3項間漸化式(対数をとる)と極限 | 赤玉が 回続く確率 |
| 2020 | 3次関数の接線と面積 | と の共有点(小問なし) | 複素数の数列(帰納法) | 和が4の倍数となる確率の漸化式 |
| 2021 | 3次関数と面積 | 不等式と漸化式の極限(帰納法) | 極方程式の放物線と接線 | 袋の玉の移し替え |
| 2022 | 分数関数の接線と面積 | べき乗の和と整除(帰納法) | 正四面体と角の余弦の最大最小 | 間隔をあけた選び方(円形) |
| 2023 | 接線と三角形の面積の最小 | のグラフと面積 | 空間の動点と三角形の面積 | 2回目の6が出る確率と和 |
| 2024 | の2接線と面積 | 原点から引ける接線の本数 | 複素数の等式の証明 | 玉の交換と確率の極限 |
| 2025 | の不等式(帰納法) | 定積分で表された関数の最小 | 四面体の垂線と2直線の交点 | 条件付き確率 |
| 2026 | 部分積分と積分方程式 | 懸垂線と曲線の長さ | 1の5乗根と極限 | さいころの最小値と条件付き確率 |
数学乙
| 年度 | [1](小問集合) | [2] |
|---|---|---|
| 2019 | 不定方程式/ と /三角方程式 | 放物線の定点・接する条件と面積 |
| 2020 | /常用対数と桁数/平行四辺形とベクトル | 放物線と面積が等しくなる条件 |
| 2021 | 不等式の表す領域/最大公約数/指数方程式 | 3次関数のグラフ・接線と面積 |
| 2022 | 2倍角/2進法と桁数/整式の割り算 | 2つの放物線の共通接線と面積 |
| 2023 | 不定方程式/三角形の並びの塗り分け | 3次関数と直線の囲む2部分の面積の和の最小 |
| 2024 | 約数の和/4乗して1になる複素数/内積の大小 | 円と放物線が2点で接する条件と面積 |
| 2025 | 循環小数/ の素因数分解/剰余の定理 | 3次関数の極値と接する条件 |
| 2026 | 整数部分/対数関数の最大最小/ベクトルの等式 | 放物線に引いた2接線と面積 |
傾向
- 数学甲の [1][2] は微分・積分である。8年間16題のうち15題が微積分で、例外は2022年度 [2] の数列だけである。接線を引いて面積を求める問題、関数の最大・最小、不等式の証明、定積分で表された関数が中心で、接線の方程式と面積の計算を正確に最後までやり切る力が問われる。
- 数学甲の [3] は数学C。ベクトル(2022・2023・2025)と複素数平面(2020・2024・2026)が交互に現れ、2021年度は極方程式、2019年度は数列だった。
- 数学甲の [4] は8年連続で確率・場合の数。確率漸化式(2020・2024)、条件付き確率(2025・2026)、確率の最大(2023)が繰り返し出ている。
- 数学乙は [1] が独立した3問の小問集合、[2] が数学Ⅱの微積分と面積で、8年間まったく変わっていない。[1] では整数(不定方程式・約数・素因数分解)が最も多く、三角関数・対数・ベクトルが続く。[2] は放物線か3次関数の接線・共有点の条件から面積へ進む。
- 「示せ」の割合は数学甲で小問の約16%(90問中14問)、数学乙ではほとんどない(2019・2020年度に1問ずつ)。甲では「数学的帰納法を用いて証明せよ」という指定が2020–2022年度に続いた。
- 甲と乙で同じ問題が出たことは8年間ない。2023年度だけ、乙 [2] が甲 [2] の数学Ⅱ版といえる類題だった。
難易度と目標
どちらの冊子も易〜標準の問題が中心で、誘導が丁寧である。差がつくのは、誘導の切れた最終小問と、計算量の多い面積・確率の処理である。数学甲は1題あたり30分、数学乙は1題あたり30分で、時間に追われる試験ではない。目標は7割、医学部医学科や数理科学科では8割以上を目指したい。各大問の問1・問2を確実に取るだけで半分を超える。
琉球大数学の対策の進め方
琉球大の数学は、出題の形が年度をまたいでよく似ています。だから形式と頻出分野を先に押さえてから演習するほうが、いきなり過去問に入るより速く仕上がります。
琉球大数学の出題形式と頻出分野をつかむ
このページの年度別・分野別の表で、出題の偏りをつかむところから始めます。
年度別の出題一覧で、過去問を解く順番を決める
このページの年度別の表を見て、出題の多い分野から過去問に当たると、手をつけた順に積み上がります。
本番と同じ形式で、答案を仕上げる
最後は本番の形式で通して解き、答案として書ききる練習をします。合格答案をつくる 琉球大数学は、この分析をもとに書き下ろした予想問題5回分に、どこで何点入るかを示した採点基準を付けたものです。
書籍の中身を見る(試し読み)
合格答案をつくる 琉球大数学 2027から、4ページを抜き出して載せています。扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。
琉球大数学について、よくある質問
- 琉球大の数学は何点を目標にすればよいですか?
- 目標は7割、医学部医学科や数理科学科では8割以上を目指したい。
- 琉球大の数学の過去問は何年分さかのぼるべきですか?
- このページでは2019〜2026年度の8年分を年度別・分野別の表に整理しています。まとめて並べると、分野の配置や小問の型がどこまで固定されているかが見えてきます。
合格答案をつくる シリーズ
琉球大数学の予想問題集
このページの2019〜2026年度(8年分)の出題分析をもとに書き下ろした、琉球大数学のオリジナル予想問題集です。本番と同じ形式の問題に加えて、どこで何点入るかを示した採点基準と別解を収録しています。
非公式の自作教材です。琉球大学とは関係ありません。価格・在庫は Amazon の表示が優先されます。



