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大学別 数学入試分析大学一覧

大阪公立大理系数学の出題傾向と対策

大阪公立大学・理系・前期・2022〜2026年度の分析

形式は開学以来不変

試験時間120分,大問4題,完全記述式 配点は問題冊子に明記されており,第1問〜第4問がそれぞれ50点,合計200点である。 解答用紙は大問ごとに1枚(全4枚)。 名古屋大学などと違い数学公式集は配布されないので, 和積・積和の公式や部分積分は自分の頭の中に入れておく必要がある。

対象は現代システム科学域〔知識情報システム学類,学域募集(英・数型)〕・理学部・工学部・農学部・獣医学部・医学部医学科の共通問題で, 学部による選択問題はない。出題範囲は数学I・II・III・A・B・C(ベクトル・複素数平面)である。

年度第1問第2問第3問第4問
2022 の評価・極限・定積分の不等式さいころと確率・和・期待値1次不定方程式と1の 乗根の集合媒介変数曲線の接線・線分の長さ
2023じゃんけんで階段をのぼる確率漸化式複素数平面(直線・対称点・回転の合成)部分積分の等式・対数の評価・極限フェルマーの小定理の誘導証明
2024 の評価・区分求積・積分の極限4次方程式の解の配置(複素数平面)半円上を転がる線分の描く曲線と面積連立条件・既約分数・倍数の証明
2025絶対値つき定積分・調和数と ・極限空間の四面体の切り口の面積と体積約数の列 の決定極方程式で表される曲線と直線
2026曲線 の回転体さいころ6回の移動と条件つき確率単位円と直線の交点・角の条件 の恒等式・級数・極限

「微分積分・整数」の2本柱に,三角関数が絡む

分野別に数え直すと,設計がはっきり見える。 微分積分は5年間ですべての年に出題され,しかもその多くが極限か不等式の評価で終わる。 整数は5年で4回。名古屋大学のように確率が主役ではなく, 大阪公立大では三角関数の変形そのものが大問の骨格になるのが最大の特徴である。

分野5年中特徴
微分積分(極限・評価・面積体積)6題毎年1〜2題。計算では終わらず必ず極限か不等式へ接続する
整数(合同式・約数・互いに素)4題「示せ」型が主。誘導が細かく,大学の定理を高校範囲に落とす
三角関数と曲線(媒介変数・極形式)3題和積・積和の公式を証明させ,それを道具に使わせる
確率(漸化式・条件つき確率)3題2024, 2025 は出題なし。出るときは1題まるごと
複素数平面2題2023, 2024 と連続。回転・解の配置
図形(空間ベクトル・座標)2題2025, 2026 と連続。計算量が重い

小問は3〜5問。誘導は「使わせる」ためにある

5年20題の小問は合計69問,1題あたり平均3.5問である(名古屋大学の4問固定より刻みが細かい)。 そして全体の約35%が「示せ」「証明せよ」型である。 とくに次の3つの型は,5年で繰り返し現れた。

構造と対処
A.道具を作らせてから使わせる問1で一見どうでもよい等式(三角関数の恒等式,部分積分の等式)を証明させ, 問2以降でそれを代入する。2022第4問,2023第3問,2026第4問がこの型。 問1が解けなくても,その結論を認めて問2以降を書けば点になる
B.不等式ではさんで極限問1で の上下からの評価を作り,問2で和や積分に適用し,問3ではさみうちで極限。 2022第1問,2024第1問,2026第4問。評価の等号成立を書かないと減点される。
C.必要条件で絞って十分性を確認整数問題に多い。2025第3問,2024第4問。 候補を出しただけで終わる答案は半分しか点が来ない

難易度と目標

解法は見えるが,最後まで書ききれない」という設計である。 標準的な入試問題の水準を大きく超える発想は要求されないかわりに, 計算量が重く,論証の穴を1つでも残すと大きく削られる 2023年度第4問(フェルマーの小定理)や2025年度第3問(約数の列)のように, 5問の誘導を最後まで登りきって初めて完答になる大問が毎年1題は置かれる。

目標は医学部医学科で3完+(140点前後),工・理・農・獣医で2完+2半(110点前後) 200点満点であることに注意したい。1題50点は大きく, 各大問の問1・問2を確実に取るだけで100点前後に届く 1題に固執して他題の問1を落とすのが最悪の失敗である。

この分析からつくった予想問題集

合格答案をつくる シリーズは、2022〜2026年度のこの出題分析をもとに書き下ろした大阪公立大理系数学のオリジナル予想問題集です。本番形式の問題に加え、どこで何点入るかを示した採点基準と別解を収録しています。

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