本文へ
大学別数学研究室
  • 独自の解答・詳解
  • 問題文は非掲載
  • 小問4問・無料

東北大学 2025年度 前期日程 文系

第3問 空間ベクトルの解答・解説

体積の比・ベクトルの分解・交点の決定・正四面体の内積当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/13

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/13時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

(1)四面体 において 、、 とし、点 は を満たすとする。四面体 の体積を とするとき、四角錐 の体積を を用いて表す

答

は平面 上にある。頂点 は共通で高さも同じなので、体積の比は底面積の比に等しい。底面の比は平面 の中だけで計算できる。

なので、 は平面 上にある。そこで平面 の中で、 を原点、 と を座標軸の向きにとって考える。この座標では

である。

ABCDP
平面 ABC を、AB と AC を基準にとって描いたところ(実際の角度や長さとは違うが、面積の比はこの図のとおりになる)。四角形 ABDC は三角形 ABC の 5 倍の広さをもつ。点 P は (3) で使う線分 AD と線分 BC の交点。

四角形 の面積を求める。対角線 で2つの三角形に分けると

  1. :、 で面積は
  2. :、 で面積は

なので、四角形 の面積は である。一方、 の面積は である。よって

である。四面体 と四角錐 は、どちらも頂点が で底面が同じ平面 上にあるから、高さは共通である。したがって体積の比も で

である。

この「、 を軸にとる」やり方では長さや角度は変わってしまうが、面積の比だけは変わらない。比を聞かれている問題では、こうして計算しやすい座標に取りかえてよい。

1辺 の正四面体の座標で両方の体積を計算すると、比はちょうど だった。

四角形 の頂点の順に注意する。 の順で、 ではない。

が平面 上にあることを押さえてから、高さが共通だと言う。

(2) を を用いて表す

答

のように始点を にそろえて代入するだけ。

、、 なので

である。両辺に を足して

である。係数の和が になっているのは、 が平面 上にあることの表れである。

乱数で200通りの をとって両辺を比べると、すべて一致した。

(3)線分 と線分 の交点を とするとき、 を を用いて表す

答

を2通りに表して係数を比べる。 は1次独立(四面体の3辺なので)だから、係数は一意に決まる。

は線分 上にあるので、 を使って

と書ける。また は線分 上にあるので、 を使って

とも書ける。 は1次独立なので、両方の表しかたで係数が一致する。

  1. の係数: より
  2. の係数:
  3. の係数:

より で、 も満たしている。、 なのでどちらも線分の内部にある。よって

である。

は線分 を に内分する点である。 の係数 が、そのまま逆の順で内分比に現れている。

乱数で200通りの をとると、、 の点が一致し、それが とも一致した。

の係数が になることが「 が平面 上にある」、つまり直線 上にあることの条件になっている。ここから が決まる。

(4)四面体 が1辺の長さ の正四面体のとき、線分 の長さを求める

答

(2) の式を2乗する。正四面体なので 、どの2つの内積も である。

正四面体なので で、どの2つのなす角も だから

である。(2) より なので

である。代入すると

なので

である。

1辺 の正四面体の座標で計算すると で、 と一致した。

展開するとき、交差項は 。符号つきの係数をそのまま掛ける。

2025年度の全4問をまとめて読む

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針

当サイト運営者が制作した教材

同じ形式の問題を、5回分

合格答案をつくる 東北大文系数学 2027の表紙

合格答案をつくる 東北大文系数学 2027

東北大文系数学の出題を分析して書き下ろした予想問題集です。過去問そのものは入っていません。 本番と同じ試験時間・大問構成で5回分、 解答・詳解・別解に加えて、 小問ごとの加点・減点つきの採点表を収録しています。

Amazonで見る収録内容を見る¥2,695・100ページ・2026年8月16日発売

中身を試し読みする

扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

抜粋をPDFでまとめて見る

関連するページ