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東北大学 2025年度 前期日程 文系
第1問 確率の解答・解説
反復試行・移動量の言い換え・二項分布・起こりえない事象当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/12
問題文について
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(1)原点を出発点として数直線上を動く点 について、試行 「硬貨を1回投げ、表なら を正の向きに 進め、裏ならさいころを1回投げて奇数なら正の向きに 、偶数なら負の向きに 進める」を3回繰り返したとき、 が原点にもどっている確率を求める
答
1回の試行で実際に起こることは「 進む」か「 進む」かの2通りしかない。まずその確率を出してしまえば、あとはふつうの反復試行である。
1回の試行。 移動量は か のどちらかである。
- 進むのは「裏」かつ「偶数の目」のときで、確率は
- 進むのはそれ以外で、確率は
( は「表」の と「裏かつ奇数」の を足して でもよい。さいころの目が から まで等確率なので、奇数・偶数はそれぞれ である。)
位置。 回のうち 進んだ回数を とすると、位置は
である。原点にもどっているのは 、つまり のときである。
のとき。 なので
である。
位置の分布を分数のまま3回ぶん計算すると、原点の確率はちょうど だった。
硬貨とさいころを別々に数えない。 と の2通りにまとめてしまうのが早い。
の確率は ではなく 。「裏かつ奇数」も である。
(2)試行 を6回繰り返したとき、 が原点にもどっている確率を求める
答
(1) と同じで を使う。 なら である。
のとき原点にもどるのは のときなので
である。
で、(1) の より小さい。回数が増えるほど「ちょうど原点」にいる確率は下がっていく。
分布を6回ぶん計算すると だった。
(3) を で割り切れない正の整数とするとき、試行 を 回繰り返して が原点にもどっている確率を求める
答
(1) で出した「位置 」がそのまま効く。 には が の倍数であることが必要なので、そうでなければ起こりえない。
(1) より、 回のうち 進んだ回数を ( の整数)とすると、 回後の位置は である。原点にもどっているのは
のときに限る。 は整数なので、これは が の倍数であることを意味する。 が で割り切れないとき、そのような は存在しないので、 が原点にもどることはない。よって求める確率は
である。
回後の位置はつねに 、つまり と を法として合同な整数しかとれない。 で割った余りが保存されるので、 なら位置も にならない、と見てもよい。
で分布を計算すると、原点の確率はいずれもちょうど だった。
計算せずに「起こりえない」と言い切る問題である。 が整数であることを根拠に書く。
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