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東北大学 2023年度 前期日程 文系
第4問 積分法の解答・解説
線分の通過領域・傾きをそろえる変換・折れ線のとき・放物線と接線当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/13
問題文について
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(1)関数 に対して、座標平面上の2つの点 、 を考える。実数 が の範囲を動くとき線分 が通過してできる図形の面積を とおく。 に対して の値を求める
答
はいつも傾き 、長さ の線分である。そこで「 の値」を高さと見ると、線分は水平な線分になり、通過領域の様子が一気に見やすくなる(面積は変わらない)。
なので、線分 は傾き で、 から右上に進む長さ の線分である。線分上の点は
と書ける。ここで
で、これは によらない。そこで とおき、各点を で表すことにする。この対応は平面を 方向にずらさず 方向にだけずらす変換なので、面積を変えない。
この座標では、パラメータ の線分は「高さ の、 が から までの水平線分」になる。したがって通過領域の面積は
で計算できる。
を調べる。 なので
- : で 。 は から まで増える
- : で 。 は から まで減る
である。よって の動く範囲は で、 の高さには と の2本、 の高さには の1本だけが対応する。
高さごとの長さ。 のとき2つの区間は
である。重なるのは 、すなわち 、 のときである。
- :区間は1つで長さ
- :離れた2つで長さの和は
- :つながって 、長さ
である。足し合わせると
である。第3項は
なので
である。
重なりを無視して「線分が掃く量」を足すと になる。重なっている部分が あるので、実際の面積は である。
数値計算では で、 と合った。モンテカルロ法でも 程度だった。
線分どうしが重なる。重なりを数えないように、高さ ごとに「区間の和集合」の長さを測る。
の高さには折れ線の右半分からしか線分が来ない。 と分けて考える。
(2)関数 に対して、曲線 の接線で傾きが のものの方程式を求める
答
となる を求めて接線を書くだけ。ただしこの が (区間の右端)になることが (3) の鍵になる。
なので、 より である。このとき
なので、接線は
である。
接点の 座標がちょうど 、つまり (3) で が動く範囲の右端にあたる。これが (3) で効いてくる。
、 で、接線 は で を通る。
(3)設問 (2) の関数 に対して、 の値を求める
答
(1) と同じ を使う。今度は が単調なので、どの高さにも線分は1本しか来ず、重なりが起こらない。
とおくと
である。 では なので は減少する( でだけ )。したがって は から値域への1対1の対応になり、どの高さ にも線分はちょうど1本しか来ない。重なりは起こらない。
になるのが であることは、(2) で求めた「傾き の接線の接点が 」ということと同じである。接点が区間の右端にあるおかげで、 では が狭義に減少する。
値域は
より である。各高さでの区間はただ1つで長さ だから
である。
重なりがないので、(1) の注で書いた「掃いた量」の計算と一致する。実際 である。
数値計算でも 、モンテカルロ法でも 程度だった。
(1) と違って重なりがないことを、 の単調性で確かめてから面積を出す。確かめずに と書くと、(1) のような場合に間違える。
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