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名古屋工業大学 2023年度 前期日程 工学部
名工大 2023年度 数学の解答・解説
全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。
最終更新 2026/10/14
問題文について
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。工学部の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/14時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。
問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。
第1問 媒介変数表示・積分法
媒介変数で表された曲線の増減・閉曲線が囲む面積・回転体の体積・置換して積分する当サイトの体感難易度:やや難
(1)、()について、 上の点の 座標の値の範囲を求める
答
の符号で増減を調べる。端点と極値の4つを比べる。
で、 のとき
である。 のとき なので、 は で減少、 で増加、 で減少する。候補の値は
- …
- …
- …
- …
である。最小は 、最大は なので
である。
数値で 、 となり、式と一致した。
は単調ではない。端点 の値だけで判断しない。
(2)曲線 と 軸で囲まれた図形の面積 を求める
答
になるのは だけ。 と 軸上の線分で閉曲線になるので、 を で計算する。
で、 になるのは (点 )と (点 )だけである。
また ()なら で、このとき も等しいとすると
となる。左辺は (1) の増減から で増加し、 でちょうど になる。 では 未満、 では より大きいままなので、解は だけである。これは と同じ点なので、 は自分自身と交わらない。
したがって と線分( 軸上の から まで)を合わせたものは単純な閉曲線で、その囲む面積は
で求められる( 軸上の線分では なので寄与しない)。被積分関数を展開すると
で、、 だから
である。
曲線を 万点の折れ線にして面積を計算すると で、 と一致した。
曲線が自分と交わらないことを言っておかないと、 が囲む面積になる保証がない。
(3)(2) の図形を 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積 を求める
答
図形は にあるので、。これは を閉曲線に沿って計算したものになる。
図形 は にあり、 軸とは線分で接しているだけなので、回転体の体積は
である( を固定した断面が、円板なら半径 、円環なら外半径 ・内半径 になるが、どちらの場合も と一致する)。
グリーンの定理(または (2) と同じ「周に沿った積分」の考え方)から、 は閉曲線に沿った に等しい。 軸上の線分では なので
である。展開すると
で、、 だから
である()。
は、 からも、 ではなく で符号が変わることからも分かる。
の積分で 、円板と円環に分けて について直接足して となり、 と合った。
が単調でないので、 を「 の区間で1本の積分」と思ってはいけない。 で一周させると、円環になる部分の引き算まで自動的に処理される。
第2問 数列・対数
偶数番と奇数番に分かれた漸化式・差をとって1次の漸化式・階差から一般項・桁数当サイトの体感難易度:やや難
(1)、、()で定まる数列について、 を求める
答
順に計算するだけ。
- … 、
- … 、
漸化式どおりに計算すると となった。
(2) とおくとき、 の一般項を求める
答
を で表すと 。ここから の漸化式を作る。
2本の式をつなぐと
である。したがって
で、 を に変えると
である。 を入れると
となり、 が消えて1次の漸化式になる。 である。 の解 を使って
なので
である(、 で合う)。
漸化式から作った の値と が一致した。
のままだと が残る。 との差を取って を消すのが要。
(3) を求める
答
は の階差なので、 から順に足す。
のとき
である。整理すると
である( でも 、 で 、 で と合う)。
漸化式から作った と式が、 を大きく取っても一致した。
(4) の桁数を求める(、)
答 桁
なので 。 は に比べてごく小さい。
(3) に を入れると
である。 なので
である。常用対数をとると、 より
すなわち
である。整数部分が なので 、つまり は48桁である。
を直接計算すると48桁で、 だった。
を無視してよいことを、不等式ではさんで示しておく。
第3問 空間ベクトル
向かい合う辺が等しい四面体・内積・垂線の足・平面上での反射と交点当サイトの体感難易度:難
(1)三角錐 が 、、 を満たす。、、 として、内積 、、 を求める
答、、
向かい合う辺が等しいので、、、 をそれぞれ使う。
、、 である。
である。
この内積から座標を作ると、6辺の長さが と条件どおりになった。
(2)点 から平面 に下ろした垂線を とするとき、 を で表す
答
とおき、 が のどちらとも垂直という2本の式を立てる。
は平面 上なので とおける。 が と垂直だから
すなわち
である。第1式から で、これを第2式に入れると 、 より 、 である。よって
である( の係数は になる)。
この に対して 、 がどちらも になった。
(3)平面 において、点 から直線 に垂線 を下ろすとき、 を求める
答
は の 方向への正射影。
とおくと、 より
である。 で だから
である。
座標で から直線 に垂線を下ろすと、 だった。
(4)平面 上の直線 は、点 を通り、直線 とのなす角が と等しく、直線 とは異なる。 と直線 の交点を とするとき、 を求める
答
は直線 を直線 について折り返したもの。平面 に座標を入れると見通しがよい。
直線 は点 で直線 と をなす。同じ角をなす 通りの直線は、 とそれを直線 について折り返したものの2本だけである。 なので、 は直線 の直線 に関する鏡映である。
平面 に座標を入れる。、 を 軸方向にとって とする。 より の 座標は で、 から
である。(2) より
である。 は を 軸について折り返した と を通る直線で、方向ベクトルは 、つまり である。よって
である。直線 上の点は なので、交点では
である。第2式から で、第1式に入れると
である。 なので
である( なので は より遠い側にある)。
なので である。 の傾きが 、直線 の傾きが で、どちらも 軸と をなす。
座標で と直線 の交点を連立で求めると で、 と一致した。
「直線 とのなす角」なので、 ともう1本(鏡映)の2本が候補になる。問題文の「 とは異なる」でもう1本に決まる。
は線分 の外にある。比が を超えてもよい。
第4問 微分積分
分数関数の極値・帯分数の形に直す・面積・共有点の個数の場合分け当サイトの体感難易度:やや難
(1) の極値を求める
答極大値 ()と ()、極小値 ()と ()
分子を分母で割って にすると微分が楽。
分子を分母で割ると なので
である。微分すると
なので
である。 とおくと分子の中身は
なので
である。 となるのは で、符号は で正、 で負、 で正である。漸近線 ( は と の間)で切れることに注意して増減を追うと
- … 正から負へ変わるので極大
- … 負から正へ変わるので極小
- … 正から負へ変わるので極大
- … 負から正へ変わるので極小
である。値は から
である。まとめると
である。
での極大値 は での極小値 より小さい。 で曲線が切れているので、これで矛盾しない。
数値で 、 となり、 と一致した。
は定義域から外れる。増減表はそこで切る。
(2)曲線 と 軸で囲まれた図形の面積 を求める
答
分子を因数分解すると 。 軸との交点は と で、その間に漸近線はない。
分子は
と因数分解できるので、 となるのは と である。、 なので、区間 に漸近線は入らない。
この区間では 、、 なので である。よって
である。 では 、 では なので
である()。
数値積分すると で、 と一致した。
なので、積分区間に漸近線は入らない。ここを確かめずに積分しない。
(3) を定数とするとき、曲線 と直線 の共有点の個数を求める
答 または のとき3個、 のとき1個
分母を払うと3次式が でくくれて、 と2次方程式に分かれる。
のもとで は
と同値である。整理すると
である。 はつねに解で、、直線も を通るので、点 はつねに共有点である。残りは
の実数解である。
- … となり解なし。共有点は の1個。
- … 。右辺を とおく。
なら実数解なし、 なら に重なる、 なら の2個が加わる。なお とすると となり成り立たないので、 が に一致することはない(定義域から外れる心配はない)。
の符号は
- … 分子も分母も正で
- …
- … 分子が負、分母が正で
- … 分子も分母も負で
である。したがって
である。
で解を数えると 個となり、場合分けと合った。
はつねに を通り、そこは曲線上の点でもある。共有点は必ず1個以上ある。
()のときは が3重解になるだけで、共有点は増えない。
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。
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