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名古屋工業大学 2022年度 前期日程 工学部
名工大 2022年度 数学の解答・解説
全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。
最終更新 2026/10/14
問題文について
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。工学部の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/14時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。
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第1問 媒介変数表示・微分積分
3倍角と半角・速度ベクトルの大きさ・置きかえて2次関数の最大・道のり当サイトの体感難易度:やや難
(1)動点 の時刻 における位置が 、 で表されている。 とおくとき、 と を で表す
答、
。 は3倍角で の式にする。
である。2倍角から
である。3倍角 で、 だから
である。
で数値を比べると、どちらも小数12桁まで一致した。
(2) から までの範囲で、 の速さ の最大値を求める
答
が (1) を使うと だけの3次式 になる。
なので、(1) より
である。 でくくると
である。 が から まで動くと は のすべての値をとる。 とおくと
である。 では なので、 は で増加、 で減少する。よって で最大になり
である。したがって
である()。
を 万点走査すると最大 で、 と一致した。
の動く範囲は 全体。 の範囲が なのでちょうど全部をとる。
(3) から までに が通過する道のり を求める
答
と根号がはずれる。 で置換する。
(2) より で、、 である。 では なので
である。 とおくと で、 のとき だから
である。よって
である。
、 なので、軌跡は の帯の中にある。道のりは「軌跡の長さ」ではなく「進んだ距離」なので、重なって戻る部分も数える。
数値積分すると で、 と一致した。
第2問 微分積分
条件から関数を決める・重解をもつ3次式・2曲線で囲む面積・部分分数分解当サイトの体感難易度:やや難
(1) は の係数が の3次関数、 は の係数が の2次関数で、 と の共有点は2点のみ、その 座標を ()とする。、 のとき、 と を求める
答、
の の係数が で、根が と だから 。
である。 より
すなわち 、 なので である。したがって
である(、 で合う)。
は3つの条件をすべて満たした。
(2) を と で表す
答
は の係数 の3次式で、根は と の2つだけ。どちらかが2重根になる。
は の係数が の3次式である。 の解は共有点の 座標だけ、つまり と の2つなので、どちらかが2重解で
である。 は と の中点なので である。条件 は ということで
- なら で不適
- なら で適する
である。よって
である。
(3) で求めた で を計算すると になった。
「共有点が2点のみ」から3次式が2重解をもつことが決まる。どちらが2重解かは で決まる。
(3)2つの曲線で囲まれる図形の面積が であるとき、 と を求める
答、
、 と置換すると積分が になる。
では 、 なので 、つまり曲線 が上である。面積は
である。、()とおくと で
である。 より 、 だから 、すなわち
である。したがって で
だから
である。
この で面積を数値積分すると で、 と一致した。
(4) を求める
答
を因数分解すると が約分できて、残りを部分分数に分ける。
なので で割り切れて
である。 だから、 のとき
である。部分分数に分けると、 から 、 で
である。 では 、 なので
である。 では 、 では なので
である()。
数値積分すると で、 と一致した。
の因数 が と約分できる。先に因数分解しておくと部分分数が2項で済む。
第3問 空間ベクトル
平行四辺形と正三角形・内積・平面への垂線の足・3点が一直線上にある条件当サイトの体感難易度:難
(1)四角形 が平行四辺形、三角形 が正三角形で、、、、 とする。、、 として、内積 と を求める
答、
正三角形なので かつ 。
である。三角形 は正三角形なので 、 で
である。なお から も分かる(以下で使う)。
この内積で座標を作ると となり、三角形 は正三角形だった。
(2) の大きさを求める
答
平行四辺形なので 。 との内積を取る。
四角形 は平行四辺形なので 、したがって である。また で、正三角形だから である。
なので
であり、 である。
座標で計算すると だった。
(3)点 から平面 に下ろした垂線を とするとき、 を で表す
答
とおくと、平面 上という条件は ( の係数は自由)。
の位置ベクトルは 、、 である。平面 上の点は
と書ける。そこで ()とおく。使う内積は
である。 より
である。 より で
である。 を入れて整理すると 、つまり である。 とあわせて
なので
である。
この は とも とも内積が になった。
平面 上という条件は「 と の係数の和が 」。 の係数には制限がつかない。
(4)点 は線分 上にあり、直線 と線分 が点 で交わる。 と を で表す
答、
を「線分 上」と「直線 上」の2通りに表し、 の係数を比べる。
は1次独立である(内積から作ったグラム行列の行列式は )。
()、 は線分 上なので ()とおく。 は直線 上でもあるから、実数 を使って
と書ける。係数を比べると
である。下の2本を足すと 、つまり なので
である。これを1本目に入れると 、 より で
である( なので は線分 上にある)。したがって
である。
座標で が一直線に並び、 が直線 上、 が直線 上にあることを外積で確かめた。
が線分 上なので、 の係数は 。ここから が決まる。
第4問 複素数平面・数列
等比数列・交代的な漸化式・1 の n 乗根・実数解の条件当サイトの体感難易度:やや難
(1) を複素数とし、、 で定めるとき、 を求める
答
公比 の等比数列。
は初項 、公比 の等比数列なので
である。
などで漸化式から作った値と一致した。
(2)、 で定めるとき、 を求める
答
。 で割ると階差の形になる。
(1) より
である。両辺を で割って とおくと
…と書くより、解を直接あてるほうが早い。 は を満たすので、漸化式 の1つの解である。一般解はこれに の解()を足したもので
である。 より
である。したがって
である( で 、 で となり、 と合う)。
で まで漸化式の値と一致した。
(3) が成り立つような をすべて求める
答
。 は の3乗根。
(2) で とすると だから
である。 は または である。 とおくと 、つまり
なので または である。 に戻すと
である。 とあわせて、答えは
の4つである。
この4つを漸化式に入れると、 はどれも 以下だった。
(4) を満たす が実数のみであるような自然数 をすべて求める
答
は または 。後者は「 の 乗根」。
(2) より
である。 は、両辺を で割って
と同値である。 とおくと は の 乗根で、 である。よって の解は
である。 が実数であることと が実数であることは同じなので、解がすべて実数になるのは「 の 乗根がすべて実数」のときである。
- … だけ。解は と で実数のみ ✓
- … 。解は と で実数のみ ✓
- … は虚部が で実数でない ✗
である。よって
である。
のとき なので である。つまり必ず虚数解が現れる。
で の解を並べると、実数だけになるのは のときだけだった。
はつねに解。これは実数なので判定には影響しない。
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