本文へ
大学別数学研究室
  • 独自の解答・詳解
  • 問題文は非掲載
  • 全4問・無料

名古屋工業大学 2019年度 前期日程 工学部

名工大 2019年度 数学の解答・解説

全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/14

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。工学部の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/14時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

第1問 微分積分

分数関数の接線・通る点から接点を求める・面積と対数・軸をずらした回転体当サイトの体感難易度:標準

(1)、、 とする。点 から に引いた接線の接点 の座標を求める

答

接点を とおいて接線を作り、 を代入する。

なので、接点を とすると接線は

である。、 を代入すると

となる。よって 、 である。 より で、

である。したがって である。

の 座標は によらず になる。(4) で回転軸が なのはこのためである。

で、接線に を入れると値はどれも になった。

(2)点 と を通る直線 の方程式を求める

答

2点の傾きを計算するだけ。 が約分される。

である( より )。 切片が なので

である。

は 上の点()でもある。だから は の割線で、(3) の は と ではさまれた部分になる。

と はどちらもこの直線上にある。

(3) と で囲まれる図形 の面積 を求める

答

交点は と 。その間で が上。

の両辺に を掛けて整理すると

なので、交点の 座標は と である。 では なので が より上にある。よって

である。 なので

で、前の2項をまとめると

である。したがって

である。

(−1, 1)(0, k)PDCℓy = 1/2
C と ℓ、接線、回転軸のようす(図は k = 2.5 のとき)。塗った部分が D。点線のうち右下がりのゆるやかな直線が点 (−1, 1) からの接線で、水平な点線が (4) の回転軸 y = 1/2。

数値積分すると で 、式 も だった。

(4) を直線 のまわりに1回転してできる立体の体積 を求める

答

は全部 にあるので、断面は円環。 側が外半径、 側が内半径。

では も も である( は減少して でちょうど )。よって断面は円環で

である。()とおくと

なので、共通因数でくくれて

である。前半は

である。後半は 、 とおくと で

となり、値は である。、 だから

すなわち

である。(3) の を使うと と書ける。

を展開してから積分すると、 と と多項式が混ざって重い。共通因数 でくくってから と置換すると軽くなる。

数値積分すると で 、式も だった( でも一致)。

が回転軸をまたいでいないことを先に確かめる。またいでいれば円環ではなく円板になる。

第1問だけのページ

第2問 微分積分

2階微分で不等式を示す・はさみうちの原理・ルートの置換積分・広義積分の極限当サイトの体感難易度:標準

(1) のとき が成り立つことを示す

答 は で増加し、

2回微分する。 から の符号が決まる。

とおく。

である。 では なので 、つまり は で増加する。したがって

である。よって も で増加し

となる。すなわち である。(証明終わり)

を 刻みで調べると の最小は ()だった。

(2)(1) の不等式を使って を示す

答 ではさみうち

の両辺の逆数をとる。

とする。(1) より なので、逆数をとると

である。両辺に を掛けて

となる。 で だから、はさみうちの原理より である。(証明終わり)

で 、 で不等式も成り立っている。

(3) を求める

答

とおくと 。あとは部分積分。

()とおくと 、 なので

である。部分積分すると

なので

である。

を数値微分すると と一致した。

(4) を求める

答

(3) の原始関数を代入し、(2) を使って極限をとる。

(3) より

である。 とおくと のとき で

である。(2) より 、また なので、この式は に収束する。したがって

である。

(1)(2) は (4) の下ごしらえである。 を「指数のほうが強いから」で済ませず、(1) の不等式から導くのがこの問題の筋。

の数値は で、 に合っている。

第2問だけのページ

第3問 図形と方程式・積分法

直線に関する対称点・線分と円の交わり・弓形の面積・曲線の長さ当サイトの体感難易度:やや難

(1)原点 を中心とする半径 の円周 と点 がある。 上の ()について、線分 と の共有点が だけとなる の範囲 を求める

答、

方べきの定理。 から円に引いた直線の2交点を とすると 。

なので は円の外にある。 の方べきは である。直線 と のもう1つの交点を とすると

である。線分 が 以外で と交わらないのは、 のほうが に近い(または )とき、つまり のときである。 なので、これは

と同じである。一方

なので、条件は 、すなわち である。 では

である。よって 、 である。

のときは で、これは からの接線の長さと等しい。つまり線分 は円に接していて、共有点は だけである。境い目も範囲に入る。

線分が円の内部に入るかを調べると、 では入らず では入った(境い目は )。

「直線」ではなく「線分」なので、 が と のあいだにあるかどうかが問題になる。

(2) かつ半直線 が を二等分するような について、 と を で表す

答、

条件は「 は直線 に関して と対称」と同じ。直線 は原点を通り傾き角 。

のとき、 の二等分線は線分 の垂直二等分線でもある。したがって条件 (i)(ii) は

は直線 に関して と対称

と言いかえられる。直線 は原点を通り、 軸の正の向きと角 をなす。原点からの距離は対称移動で変わらないので、 は原点中心・半径 の円周上にあり、その偏角は の偏角 を の向きに折り返した である。よって

である。 でも でも となり、問題の但し書きと合っている。

OAPQ
Q の作り方(図は θ = 0.7 のとき)。Q は直線 OP について A と対称な点。PQ = PA で、半直線 OP が ∠APQ を二等分する。

のどれでも で、二等分方向と が平行になった。

だけなら は円周上を動く。二等分の条件まで使って1点に決まる。

(3) が で動くときの の軌跡を とする。 の両端を結ぶ線分と で囲まれる図形の面積 を求める

答

は半径 の円の弧。中心角は で、弓形の面積は扇形から三角形を引く。

(1)(2) より、 が から まで動くと の偏角 は から まで動く。つまり は原点中心・半径 の円の弧で、中心角は である。両端は

である。求める図形は弓形なので

である。計算すると

である()。

OA(−1, √3)C1C2
C1(半径 2 の弧)と C2(線分 PQ を 1 : 4 に内分する点の軌跡)。うすい円は半径 1 の円 C。塗った部分が (3) の弓形。

弓形の面積を数値で求めると で、 と一致した。

(4)線分 を に内分する点を とする。 が で動くときの の軌跡 の長さ を求める

答

。速さを計算すると の定数倍になる。

なので

である。 で微分すると

である。速さの2乗は

である( を使った)。 で、 では だから

である。したがって

である。

は半径 を角 で、 は半径 を角 で回る。 はその重みつき平均なので、エピサイクロイドの仲間になる。長さが ときれいに出るのはこの構造のおかげ。

の長さを細かく折れ線で近似すると で、 と一致した。

の絶対値を外すとき、 の範囲を確かめる。

第3問だけのページ

第4問 複素数平面

3点が異なる条件・一直線上にある条件・正三角形になる条件・垂直条件と絶対値当サイトの体感難易度:やや難

(1)複素数平面上の3点 、、 が異なる3点となるための の条件を求める

答 かつ (つまり )

3つの差を因数分解する。

がすべて でなければよい。はじめの2つは

と同値で、3つめは

と同値である。 は を含むので、まとめると

すなわち である。

ではどれかの2点が重なり、それ以外では3点とも異なることを確かめた。

(2)異なる3点 が同一直線上にあるような をすべて求める

答 が実数または純虚数(ただし )

が実数であること。約分すると になる。

3点が同一直線上にあるのは が実数のときである。(1) の因数分解を使って約分すると

である。よって条件は が実数であることである。

( は実数)とおくと なので、 が実数なのは 、つまり または のときである。これは

が実数、または が純虚数

ということである。(1) の条件とあわせて、 を満たす実数または純虚数 が答えである。

の約分が全体のかなめ。(3)(4) でも同じ が出てくる。

と では3点が一直線上にあり、 ではそうならなかった。

(3) が正三角形の頂点になるときの の値をすべて求め、さらに がこの順に反時計回りに並ぶような をすべて求める

答。反時計回りになるのは

正三角形 。

(2) より である。 が正三角形の頂点になるのは、この値の絶対値が で偏角が のとき、すなわち

のときである。よって

である(複号同順ではなく、2つの値がどちらも答え)。

次に並び方を見る。 がこの順に反時計回りなら、 を 回すと になるので

である。これは なので、 は絶対値 、偏角 または の数で

である。

ABCO
z = cos(π/3) + i sin(π/3) のときの A, B, C。どれも単位円上にあり、A(z) は偏角 π/3、B(z³) は偏角 π、C(z⁵) は偏角 5π/3。この順に反時計回りに並ぶ。

では3辺がどれも で、 の外積が正になった。

を聞かれているので、まず の2値を答える。 を求めるのは「反時計回り」の条件がついてから。

(4)直線 と直線 が垂直であるとき、 が成り立つことを示す

答 が純虚数 となるので 、

垂直 比が純虚数。比を約分すると になる。

(1) の因数分解を使うと

である。2直線が垂直であることは、この値が純虚数であることと同値である。よって実数 を用いて

と書ける。絶対値をとると

である。 より なので 、すなわち である。(証明終わり)

だと 、つまり で になり、(1) で除いた値である。だから としてよい。

この条件を満たす を 万通り作ると、 の最大は で を超えなかった。

「純虚数」は を含まない。 をはっきりさせないと の不等号が等号つきになってしまう。

第4問だけのページ

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。

当サイト運営者が制作した教材

同じ形式の問題を、5回分

合格答案をつくる 名工大数学 2027の表紙

合格答案をつくる 名工大数学 2027

名工大数学の出題を分析して書き下ろした予想問題集です。過去問そのものは入っていません。 本番と同じ試験時間・大問構成で5回分、 解答・詳解に加えて、 小問ごとの加点・減点つきの採点表を収録しています。

Amazonで見る収録内容を見る¥2,695・116ページ・2026年7月26日発売

中身を試し読みする

扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

抜粋をPDFでまとめて見る

関連するページ