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名古屋市立大学 2025年度 前期日程 医学部医学科
名市大医 2025年度 数学の解答・解説
全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。
最終更新 2026/10/13
問題文について
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。医学部医学科の問題文は名古屋市立大学が公開しています。
掲載ページ名「令和7年度 前期日程 医学部 数学」/2026/10/13に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。
第1問 平面ベクトル
垂線の足・2直線の交点をベクトルで表す・内積の計算当サイトの体感難易度:標準
(1)三角形 で、 から直線 に下ろした垂線を とする。、、 と のなす角 について 、、 のとき、 を で表す
答
は直線 上だから とおき、 で を決める。
まず内積と を出しておく。
は直線 上にあるので とおける。 より
である。 なので
である。よって
である。
なので、 は線分 の外、 の側にある。実際 で、角 は鈍角である。
と の内積を分数のまま計算すると、ちょうど になった。
が線分 の内部にあるとは限らない。ここでは の外側に出る。
(2)線分 の中点を 、直線 と直線 の交点を とするとき、 を で表す
答
を2通りに表して、 が1次独立であることから係数を比べる。
は直線 上なので、実数 を使って
と書ける。また で、 は直線 上なので、実数 を使って
とも書ける。三角形 ができているので は1次独立であり、係数を比べて
である。第2式から で、これを第1式に入れると
である。よって
である。
は の 倍で直線 上にあり、 として とも一致した。
なので、 は よりさらに遠い。線分 の内部とは限らない。
第2問 確率
交互に取る試行と部分集合・総和の偶奇・勝ちが確定する条件・場合分けによる数え上げ当サイトの体感難易度:難
(1)箱に から までの数字が1つずつ書かれた 個の玉が入っている()。 が の順に1個ずつ戻さずに取り、最後に持っている玉の数の総和が大きいほうを勝ち、等しければ引き分けとする。 のとき引き分けとなる確率を求める
答 のとき 、 のとき 、 のとき
取る順番を 個の並べ方と見ると、 が持つ 個の組は、 個の部分集合のどれも同様に確からしい。
玉を取る順番は 個の玉の並べ方 通りが同様に確からしく、 が持つのは 番目の玉である。したがって の持つ 個の組は、 の 個の部分集合のどれも同様に確からしい(全部で 通り)。
全部の玉の数の総和は
なので、引き分けは の持つ玉の和が になることである。
のとき 総和は で奇数だから、2人の和が等しくなることはない。よって確率は である。
のとき 玉は で総和 、 の2個の和が になればよい。 通りのうち の2通りだから
である。
のとき 玉は で総和 、 の4個の和が になればよい。()として で場合分けすると
- … で の4通り
- … で の3通り
- … で の1通り
- … 最小でも なので0通り
で合計8通りである。 だから、求める確率は
である。
和が の4個組は、補集合も和が になるので4組のペアに分かれる。実際 と 、 と 、 と 、 と である。数え落としの確認に使える。
全探索すると でそれぞれ だった。
取る順番は関係なく、 が最終的に持つ「組」だけで決まる。順列で数えると分母も分子も同じ倍率になるので、組合せで数えてよい。
が奇数のときは総和 が奇数なので、引き分けは起こらない。
(2) のとき、 が2個目の玉を取り終えた時点で の勝ちがすでに確定している確率を求める
答 のとき 、 のとき
残りの取り方のうち にとって最悪の場合( が残りの小さいほうを取る場合)でも勝てるか、で判定する。
が2個目を取り終えた時点で、 は2個(和を とする)、 は1個を持ち、箱には 個が残っている。以後 と続くので、 はあと 個、 はあと 個を取る。
の最終的な和が最も小さくなるのは、残りのうち小さいほうから 個を が取る場合である。その場合でも が勝つことが「勝ちが確定している」ことと同じである。
残りのうち小さいほうから並べた玉を とする。 の最終的な和を とすると の和は なので、 が勝つ条件は である。
また、最初の3回の取り方は「 の2個の組」と「 の1個」の組合せ 通りがどれも同様に確からしい。取り除かれた3個の集合を と書く。
のとき 玉は 、総和 、 はあと1個、 はあと2個取る。最悪の場合 だから、条件は 、整数なので
である。 は に入らない最小の数なので、 と が に入るかで分ける。
- … で が必要。 の組は (和 )か (和 )で、 の玉は 以外の残り3通り。計 通り。
- かつ … で が必要。 の玉が でなければ の組に が入って となり不可なので、 の玉は 。 の組は から和 以上の の4通り。
- … で の組はこの3個のうち2個だから 。 なら で 、つまり 、、 の組は 、 の玉は の1通り。 なら 、 で合計 となり不可。
合計 通りで、全体は 通りだから
である。
のとき 玉は 、総和 、 はあと2個、 はあと3個取る。最悪の場合 だから、条件は 、つまり
である。()とすると である。 が に入るかで分ける。
- とも にない … で が必要だが なので不可。
- 、 … 。 なら で 、つまり の組は 、、 の玉は 。これは条件を満たす。 なら で 、 なので合計 で不可。
- 、 … 。 なら で 、つまり の組は か で、 の玉は 。 はどちらも を満たす。2通り。 なら で 、 なので合計 で不可。
- … で 。 なら で合計 、 なら ・ で合計 、 なら ・ で合計 。いずれも不可。
合計3通りで、全体は 通りだから
である。
最初の3回の取り方をすべて調べると、 で 、 で だった。
「勝ちが確定」は、残りの取り方がどうなっても勝つということ。最悪の場合だけ調べればよい。
が2個目を取り終えた時点では はまだ1個しか取っていない。以後は のほうが1個多く取る。
第3問 整数・数列
条件を満たす格子点の数え上げ・偶奇で分けて一般項・和の計算当サイトの体感難易度:標準
(1)自然数 に対して を満たす自然数の組 の個数を とするとき、 を求める
答、
を固定すると の動く範囲が と決まる。
条件 は、 を固定すると
と書ける。 は整数なので で、個数は (これが 以下なら 個)である。また なので は自動的に満たされる。
のとき より で、 だから
- … 個
- … 個
で である。 のとき より で、 だから
- … 個
- … 個
- … 個
で である。
定義どおり全探索すると 、 だった。
(2)自然数 に対して を の式で表す
答、
(1) で出した を について足す。 の偶奇で の下限が変わる。
(1) より
である。条件は である。
のとき で、 は から まで動く。 は に対して
という 個の奇数になるので
である( のときは動く がなく で、式とも合う)。
のとき 、つまり で、 は から まで動く。 は
という 個の偶数になるので
である( のときは で、式とも合う)。
で、全探索した が式と一致した。
が奇数のときは が整数でないので、 の下限は切り上げて になる。
(3)自然数 に対して を の式で表す
答
奇数番目と偶数番目をペアにして から まで足す。
(2) より、 についてペアにして足すと
である。 とおくと中身は で、 は から まで動くから
である。 でくくると
である。
で となる。
で、全探索した和が と一致した。
第4問 微分法・積分法
接線の傾きと2直線のなす角・正接の加法定理・上に凸な曲線と接線・面積の計算当サイトの体感難易度:やや難
(1)曲線 上の2点 の 座標を (、)とする。 における の接線が交わってできる鋭角が のとき、 を で表す
答
接線の傾きをそれぞれ と見て、 の加法定理を使う。
なので、 での接線の傾きは
である。 より である。それぞれの接線が 軸の正の向きとなす角を ()とすると 、 で、2直線のなす鋭角は である。加法定理より
である。これが に等しいので
である。 について整理すると で、 より だから
である。
このとき なので、 も自動的に満たされる。
でこの をとると、2接線のなす鋭角はどれも だった。
、 なので、 は正のままで絶対値をつける必要はない。
(2) のとき、2本の接線と曲線 とで囲まれる部分の面積を求める
答
なので は上に凸で、接線は接点以外で の上側にある。接線の交点で分けて積分する。
(1) に を入れると である。、 で、接線は
である。 と の交点の 座標は、両辺を 倍して整理すると
である。これを とおく。()より である。
なので は上に凸で、接線は接点以外では の上側にある。したがって囲まれる部分は、 では と の間、 では と の間である。
求める面積を とすると
である(曲線の下側を引く部分は から までまとめられる)。3つを順に計算する。
である。 とおくと 、、 なので
である。これらを足し引きすると、 の1次の項は
で消え、 の係数は 、定数項は となる。よって
である()。
の形の項は、 側と 側で打ち消し合う。曲線の積分を から までまとめてしまえば、 の対数は最初から現れない。
面積を数値積分すると で、 と一致した。
接線の交点 が と の間にあることを確かめておく。
を使う。
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。
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