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名古屋市立大学 2023年度 前期日程 医学部医学科
名市大医 2023年度 数学の解答・解説
全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。
最終更新 2026/10/13
問題文について
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。医学部医学科の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/13時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。
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第1問 数列・対数
和から一般項・桁数と常用対数・等差×等比の和当サイトの体感難易度:標準
(1)数列 の初項から第 項までの和 が であるとき、 の一般項を求める
答
、 では 。最後に でも合うか確かめる。
である。 のとき
である。これは のときも で合う。よって
である。
から まで和を取ると、どれも になった。
(2) とするとき、 は何桁の数かを求める()
答 桁
を求めて、整数部分 が桁数。
なので
である。常用対数をとると
で、 を入れると
である。 なので で、 は9桁である。
実際 で、確かに9桁である。
を直接計算すると 桁だった。
桁数は の整数部分に を足した値。 から「8桁」としない。
(3) を求める
答
の和なので、 倍してずらして引く。
なので である。 とおくと
で、辺々引くと
である。よって
であり
である。
で となり、、、 と合う。
から まで、直接の和と式が一致した。
第2問 確率
じゃんけんの手の数え上げ・あいこの余事象・残り人数で場合分け当サイトの体感難易度:標準
(1) 人でじゃんけんをするとき、1回目で勝者が1人に決まる確率 を求める
答
勝つ1人を選び、その人の手を決めれば、残り全員の手は自動的に決まる。
人の手の出し方は全部で 通りで、どれも同様に確からしい。
勝者が1人に決まるのは、1人だけがある手を出し、残りの 人がその手に負ける手を出す場合である。勝者の選び方が 通り、その人の手が 通りで、残りの人の手はこれで決まるから、場合の数は 通りである。よって
である。
で全列挙すると となり、式と一致した。
(2)1回目であいこになる確率 を求める
答
あいこでないのは「出た手がちょうど2種類」のとき。そちらを数えて引く。
あいこになるのは「全員が同じ手」か「3種類の手がすべて出る」ときで、まとめると出た手の種類が2種類でないときである。
出た手がちょうど2種類になる場合を数える。使う2種類の選び方が 通りで、 人がその2種類のどちらかを出す出し方が 通り、そのうち全員同じになる 通りを除くと 通りである。よって
である。したがって
である。
「出た手が2種類」のときは必ず勝負がつく(片方が勝ち、もう片方が負ける)。勝者が何人かは問わないので、あいこの余事象がちょうどこれになる。
で全列挙すると となり、式と一致した。
「全員同じ手」もあいこである。2種類の選び方 通りに を掛けたままだと、全員同じ手の場合を二重に数えてしまう。
(3)5人でじゃんけんを行い、2回目に勝者が1人に決まる確率を求める
答
1回目の結果を「勝者 人()」と「あいこ」に分け、2回目の人数ごとに を掛ける。
1回目に5人のうちちょうど 人が勝ち残る確率は、勝者の選び方 通りと勝者の手 通りから
である。具体的には
- (1回目で決着)…
- …
- …
- …
- あいこ …
である( で合う)。あいこのときは敗者がいないので、2回目も5人で行う。よって求める確率は
である。(1) より 、、、 なので
であり、約分して
である()。
分数のまま足すと だった。
「あいこも1回と数える」ので、あいこのときも2回目は5人のままである。人数が減ると思わない。
1回目で勝者が1人に決まってしまう場合()は、2回目がないので除く。
第3問 空間ベクトル
平面の法線ベクトル・垂線の足・四面体の体積・4点が同一平面上にある当サイトの体感難易度:標準
(1)座標空間の点 、、 を含む平面 に対してベクトル が垂直であるとき、 を求める
答、
が と の両方と垂直、という連立をつくる。
である。 より
である。 より
で、 を入れると 、すなわち 、 である。よって
である。
と の内積はどちらも だった。
(2)点 から平面 に下ろした垂線を とするとき、点 の座標を求める
答
とおいて、平面の方程式に入れる。
平面 は を法線にもち を通るので
である( を入れても 、 で合う)。
は と平行だから とおける。これを平面の式に入れると
より である。よって
である。
は で平面上にあり、 で と平行だった。
(3) と、2点 ()、()について、四面体 と四面体 の体積比を で表す
答
も平面 上にあり、 はどちらも 方向に動く。底面積と高さが別々に出せる。
まず について なので、 も平面 上にある。つまり は同一平面上にあり、 も も 上の三角形である。
また
と書けるので、 はどちらも 方向に動く点である。 で
である(、)。底面積は外積の大きさから
である()。よって
であり
である。
なので、実は は一直線上にあり、 である。だから で、面積比のほうは外積を計算しなくても分かる。
で体積を直接計算して比を取ると、どれも と一致した。
が平面 上にあることに気づかないと、 を底面とする高さが別物になってしまう。
第4問 積分法
伸開線(インボリュート)・曲線の長さ・媒介変数表示・ほどけきったあとの円弧当サイトの体感難易度:難
原点 を中心とし にある半径 の半円に巻きつけられた糸を、ひっぱりながら動かす。糸の一端は に固定され、動かす端 ははじめ にある。 が反時計回りに動くとき、次に 軸に重なるまでに が描く曲線 の長さを求める
答
接点の角を として を媒介変数表示する。糸がほどけきったあとは を中心とする円弧になる。
糸の全長 はじめの状態で、糸は から半円に沿って接点 まで巻きつき、 から までまっすぐ張られている。、、 なので
である。 は角 、 は角 の位置なので、巻きついている弧の長さは である。よって糸の全長は
である。
媒介変数表示 接点の角を ()とすると、巻きついている弧の長さは なので、まっすぐな部分の長さは
である。接点は で、まっすぐな部分は半径に垂直にほどける向きへ出るから、その単位ベクトルは である。よって
である( で になり、 と合う)。 に注意して微分すると
となり、速さは である。
軸に戻らないこと 座標の微分は で、 では正である。 で だから、 では である。つまり巻きついている間は 軸に戻らない。
巻きついている部分の長さ が から まで動く間の長さは
である(、)。
ほどけきったあと で接点は に達し、糸は全部ほどけて から出るまっすぐな線分になる。このとき 、つまり の真上である。以後 は を中心とする半径 の円を反時計回りに回り、 軸に重なるのは4分の1周した点 である。その長さは である。
合計 なので
である。足して
である()。
折れ線で測ると伸開線の部分は 、全体は で、 と一致した。
糸がほどけきったあとも は動き続ける。伸開線の部分だけで止めると 軸に戻らない。
速さが になるので、長さは であり、根号の計算はいらない。
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