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名古屋市立大学 2020年度 前期日程 医学部医学科

名市大医 2020年度 数学の解答・解説

全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/13

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。医学部医学科の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/13時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

第1問 複素数平面・極限

連立漸化式を複素数にまとめる・絶対値と偏角・三角形の面積・無限等比級数当サイトの体感難易度:やや難

(1)、、、 とし、 とする。 を求める

答

2本の漸化式は、ある複素数を掛ける操作にまとまる。

とおくと

であり、右辺はちょうど である。よって

である。 で なので であり

である( によらない)。

漸化式どおりに計算すると、 で比の絶対値はどれも だった。

と がちょうど打ち消し合って になる。ここが仕掛け。

(2) とするとき、 を求める

答

の虚部を絶対値で割る。

(1) より 、 である。極形式で書くと

なので、虚部を比べて

である。実部からは なので、 である。

で を数値計算すると、どれも と小数12桁まで一致した。

(3)複素数平面上で を頂点とする三角形の面積を とするとき、 を求める

答

。 は (1) から等比数列。

で、(1) より なので

である。原点から見た と のなす角は ()だから

である。 なので

である。これは公比 ()の無限等比級数だから

である。

を数値で出すと で式と一致し、第11項までの和 は に近づいた。

は であって ではない。半端な が最後の答えに残る。

第1問だけのページ

第2問 確率・極限

3で割った余りで状態を分ける・余りが0以外をまとめる・1次の漸化式・極限当サイトの体感難易度:標準

(1)3枚の硬貨を同時に投げ、3枚とも表なら1点加点、3枚とも裏なら1点減点、それ以外は変更しない。 点から始めて 回繰り返したあとの得点が の倍数である確率 を求める

答

得点そのものではなく「 で割った余り」を追う。余りが かどうかだけで閉じた漸化式ができる。

1回の試行で、3枚とも表になる確率は 、3枚とも裏になる確率は 、それ以外は である。

得点を で割った余りで分ける。 回後に余りが である確率を とすると である。 回後に余りが になるのは

  1. 余り から点が動かない …
  2. 余り から 点加点 …
  3. 余り から 点減点 …

の場合なので

である( は個別に要らず、和だけで足りる)。 で である。

の解は なので

である。 だから

である( で 。1回では得点が のいずれかで、 の倍数は だけ、その確率は なので合う)。

漸化式を数値で回すと で、式と一致した。

余り と余り を分けて3本の漸化式にしなくても、和 でまとめれば1本で済む。

得点は負にもなるが、 で割った余りで考えれば の3状態で閉じる。

(2) を求める

答

。

なので である。よって

である。長く続けると、余りが になる確率がどれも に近づく、ということである。

で 、 ではさらに に近づいた。

第2問だけのページ

第3問 空間ベクトル

直交する3辺・垂線の足・体積から面積を出す・3次元の三平方の定理当サイトの体感難易度:標準

(1)四面体 で 、、、、、、 とする。 から平面 に下ろした垂線を とするとき、 を表す

答

は互いに直交するので、内積の計算が座標と同じようにできる。

3つの角が直角なので である。 は平面 上なので

と書ける。 より

で、同様に より である。よって

とおける。、、 を に入れると

である。したがって

である。

ついでに なので である。(2) で使う。

で計算すると、 は平面 上にあり、 との内積はどちらも だった。

(2) の面積を で表す

答

四面体の体積を2通りに表す。 が直交するので体積はすぐ出る。

が互いに直交するので、 を底面と見ると高さは で

である。一方 を底面と見ると高さは なので

である。(1) の注より だから

である。

、、 なので、この式は

と書ける。三平方の定理の立体版である。

で外積から面積を計算すると で、式の値と一致した。

第3問だけのページ

第4問 図形と方程式・積分法

内分点の軌跡・楕円・x 軸をまたぐ図形の回転・回転体の体積当サイトの体感難易度:難

(1)点 は直線 上を、点 は 軸上を、線分 の長さがつねに となるように動く。線分 を に内分する点 が描く曲線 の方程式を求める

答

、 とおいて の座標を で表し、 に代入する。

、 とおくと、 より

である。 は を に内分するので 、つまり

である。これを について解くと

で、 である。 に入れると

すなわち

である。これは中心 、 方向の半径 、 方向の半径 の楕円である。

は の円なので、 はその円上を自由に動ける。つまり はこの楕円を全部描く。

を乱数で6通りとって を計算すると、どれも を満たした。

(2)曲線 で囲まれた図形を 軸のまわりに1回転してできる立体の体積を求める

答

なので楕円は 軸をまたぐ。またいでいる範囲では断面が円板、そうでない範囲では円環になる。

のとき、楕円上の は

である。下側の枝 が 以下になるのは 、すなわち

のときである。したがって

  1. … 断面の の範囲が をまたぐので、回すと半径 の円板。面積
  2. … 断面は なので円環。面積

である。 軸対称なので の分を2倍して

である。 と置換すると 、 で、 は 、 は である。 を使う。

を項ごとに積分すると

なので、前半の積分は である。後半は

である。足して

である()。

x = 1/2x = −1/2(0, 3/2)
曲線 C は中心 (0, 3/2)、x 方向の半径 1/√2、y 方向の半径 3/√2 の楕円で、x 軸をまたぐ。|x| ≦ 1/2 では断面が x 軸をまたぐので回すと円板、それより外では円環になる。

体積を数値積分すると で、 と一致した。

楕円が 軸をまたぐので、 では「上の枝の2乗 下の枝の2乗」ではなく「上の枝の2乗」だけになる。下の枝は 軸の反対側に回って内側に穴を作らない。

と簡単になる。展開してから引くと手間が増える。

第4問だけのページ

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