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名古屋大学 2023年度 前期日程 文科系

第3問 確率の解答・解説

状態の推移・条件つき確率・非復元抽出・末尾の条件当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/12

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文科系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/12時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

(1) の数字が2個ずつ計8個の球が袋に入っている。カードを8枚用意し、「球を1個取り出して数字が のとき、残りのカードが 枚以上なら1枚取り除き、 枚未満なら取り除かない」という試行を8回行う。球を毎回袋に戻すとき、8回のあとでカードが1枚だけ残っている確率を求める

答

どの数字も確率 で出る。残りカードが 枚以上あるうちは必ず1枚減るので、最初の5回は自動的に減って残り 枚になる。残り3回だけを場合分けすればよい。

数字の確率。 各数字の球は2個ずつで計8個なので、1回の試行で数字 が出る確率はどれも である。

最初の5回は必ず減る。 残りカードが 枚のとき、 なら1枚減る。 なので、 のあいだはどんな でも必ず減る。はじめは だから

と、1回目から5回目まではかならず1枚ずつ減り、5回目のあとは確実に である。

残り3回。 8回終えて になるには、残りの3回でちょうど2枚減ればよい。 のとき減る確率は で 、 のときは 、 のときは である。減ることを 、減らないことを と書くと、2回減るのは次の3通りである。

  1. :。
  2. :。
  3. :。

( で減らない確率は 、 で減らない確率は 、 で減らない確率は である。)足して

である。

同じやり方で 枚が 、 枚が 、 枚が と出て、4つを足すとちょうど になる。よい検算になる。

残り枚数の分布を分数のまま8回ぶん計算すると 枚が で、和が になった。40万回のシミュレーションでも だった。

「残りのカードが 枚以上」なので、 のときは減る。 は減るほうである。

最初の5回で確実に になることに気づけば、場合分けは3回ぶんで済む。8回ぶん場合分けしない。

(2)取り出した球を袋に戻さないとき、8回の試行のあとでカードが残っていない確率を求める

答

8回で8枚すべてなくなるには、毎回必ず1枚減らなければならない。(1) と同じ理由で最初の5回は自動的に減るので、条件は「6回目に 以下」「7回目に 以下」「8回目に 」だけである。非復元なので、球の並び方(順列)の問題になる。

条件の言い換え。 カードが8枚あり試行が8回なので、全部なくなるのは毎回1枚ずつ減るときだけである。 回目の直前の残り枚数は なので、条件は

である。 なので では自動的に成り立つ。残るのは

  1. 6回目:
  2. 7回目:
  3. 8回目:、つまり

の3つだけである。

数える。 8個の球を区別して1列に並べると 通りで、どれも同様に確からしい。後ろ3つ(6,7,8回目に出る球)だけが問題なので、後ろから順に選ぶ。

  1. 8回目:数字 の球2個のどちらか。 通り
  2. 7回目:数字 以下、つまり がもう1個と が2個の計3個から。 通り
  3. 6回目:数字 以下の球は の6個で、うち2個はすでに使った。 通り

残り5個の並べ方は 通りなので、条件を満たす並べ方は 通りである。よって確率は

である。

後ろ3つを決めるのが 通りで、そのうち条件を満たすのが 通り、と見ても同じである。前の5回は何が出ても必ず1枚減るので、数える必要がない。

の相異なる並び 通りを全列挙すると、カードが残らないのは 通りで だった。40万回のシミュレーションでも になった。

非復元なので「数字 は2個しかない」ことが効く。8回目に を使うと、7回目に使える は残り1個だけである。

6回目の数え方で「すでに使った2個を引く」のを忘れない。7回目に選んだ球は必ず 以下なので、ちょうど2個減る。

球を区別して 通りで数えると、同じ数字が2個ずつあっても分母・分子の両方で同じ重複度が出るので、そのまま確率になる。

2023年度の全3問をまとめて読む

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