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名古屋大学 2023年度 前期日程 文科系

第2問 空間図形の解答・解説

断面への帰着・相似比・四面体の体積・相加平均と相乗平均当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/12

問題文について

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(1)1辺 の立方体 – の辺 上に となる点 をとると、線分 と線分 は四角形 上で交わる。その交点を として を で表す

答

は同一平面上にあり、、、、 なので、四角形 は長方形である。 も もこの長方形の中にあるので、空間の問題を平面の問題に落として相似で片づく。

ADGFPX1√2
解くために取り出した断面。四角形 ADGF は AD = FG = 1、AF = DG = √2 の長方形で、AG と FP はその中で交わる。図は p = 1/2 のとき。網かけは (2) の三角形 APX。

長方形に直す。 と はどちらも立方体の辺で、平行で長さが である。よって は平行四辺形、とくに は正方形 の対角線で 、( は面 に垂直)だから、 は

の長方形である。 は 上、 は長方形の頂点なので、 も もこの長方形の中にある。

相似。 で、 は と の交点だから、 と は相似である(錯角が等しい)。相似比は

なので

である。 は1辺 の立方体の対角線なので である。よって

である。

のとき 、 のとき() で は の中点。長方形の対角線どうしの交点になるので、確かに中点である。

で座標計算すると 、 で一致した。

立方体のまま考えずに、 が同一平面にあることを使って平面図形に落とす。ここがこの大問の設計である。

(空間対角線)、(面の対角線)を取り違えない。

(2)三角形 の面積を で表す

答

底辺を とすると、高さは から直線 までの距離である。長方形の中で は を に内分するので、高さは の 倍になる。

長方形 の中で考える。 は を に内分する点なので、 から辺 に下ろした距離は、 から までの距離 の 倍である。つまり高さは

である。底辺は なので

である。

で座標から外積で面積を出すと 、式の値も だった。

高さは ではない。 を底辺に見たときの の「高さ」で、長方形の縦の長さ の 倍である。

(3)四面体 と四面体 の体積の和を とするとき、 を で表す

答

2つの四面体それぞれで「底面 高さ」の組を選びやすい向きを探す。 は を底面にすると高さが に一致し、 は を底面にすると高さが の「高さ」になる。

四面体 。 はいずれも平面 上にある。辺 はこの平面に垂直である( かつ ではないので、正確には次のように見る)。

座標を ととる。このとき で、(1) より

である。四面体 の体積は、、、 から

である。 を入れて

である。

四面体 。 は底面( の平面)にあり、、 なので面積は である。高さは の 座標

である。したがって

である。2つを足して

である。

を底面にすると、(2) の面積 に、 から平面 までの距離 (正方形 の1辺 に対する対角線までの距離)を掛けて 倍しても同じ値になる。

で座標から行列式で計算すると 、式の値も だった。

座標を入れてしまえば四面体の体積は行列式で一発。空間図形で迷ったら座標を置く。

の 座標がそのまま の高さになる。底面が の平面にあるからである。

(4)点 を辺 上で動かすときの の最小値を求める

答( のとき)

と置き換えると となり、相加平均と相乗平均の関係がそのまま使える形になる。等号成立の が範囲に入っていることを確かめる。

は辺 上なので である。 とおくと で、 より

だから

である。 なので相加平均と相乗平均の関係から

で、等号は 、すなわち のときである。 なので は範囲内で、そのとき

である。よって最小値は

である。

両端では でも でも で、最小値 より大きい。 が にも にも寄りすぎない位置で が最小になる。

を 刻みで から まで動かすと、最小は での で、 と一致した。

と置き換えずに のまま微分してもよいが、相加・相乗が使える形に直すほうが文系の範囲でも速い。

相加・相乗の等号成立 が に入ることを確かめる。入らなければ端点で最小になる。

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