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名古屋大学 2020年度 前期日程 文科系

第3問 場合の数の解答・解説

格子点の数え上げ・長方形の数え方・和の計算・積の形への因数分解当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/12

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文科系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/12時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

(1) で定まる領域を とし、4つの頂点がすべて に含まれる格子点で 軸と平行な辺をもつ長方形の数を とするとき、 と を求める

答、

長方形は「左右の 座標の組 」と「上下の 座標の組 」で決まる。4頂点がすべて に入る条件は、右上の頂点 だけ見れば足りる。

x + y = 4
n = 4 のときの領域 D と、その中の15個の格子点。網かけは長方形の一例(x1 = 0, x2 = 2, y1 = 1, y2 = 2)。

条件の整理。 求める長方形は、 軸に平行な辺をもつので 軸にも平行な辺をもつ。したがって整数 、 を使って4頂点が

と書ける。4頂点が に入る条件は 、 と、 が4通りすべてで成り立つことだが、、 なので左辺が最大になるのは右上の頂点である。よって条件は

だけでよい。、 も自動的に従う。

数える。 右上の頂点 を固定すると、 は の 通り、 は 通りである。よって

である。 では

  1. : で
  2. : で

である。 では

  1. :
  2. :
  3. :

である。

4重ループの総当たりで 、 になった。

4頂点すべてを調べる必要はない。 がいちばん大きいのは右上の頂点なので、そこだけで足りる。

の個数は 通り( から )。 通りではない。

(2) のうち特に1つの辺が 軸上にある長方形の数を とするとき、 を求める

答

に固定するだけ。すると の選び方が1通りになり、和が1重になる。 と の公式で closed form になる。

1つの辺が 軸上にあるのは のときである。(1) の数え方で の選び方が1通りに固定されるので

である( とおいた。 は から までの 通り)。計算すると

で、 でくくると

である。

、 である。 という形でもある。

総当たりで を数えると で、式の値と完全に一致した。

に固定しても は動く。 の個数 を落とさない。

(3) を求める

答

下の辺の高さ で分類する。 だけ下にずらすと、領域はちょうど の を に取り替えたものになり、その中で「下の辺が 軸上」の長方形を数えることになる。つまり (2) の の和になる。

下の辺の高さ ()で場合分けする。 の長方形は、 かつ を満たすものである。 と平行移動すると、条件は

となり、これは「 を に取り替えた領域で、下の辺が 軸上にある長方形」の条件そのものである。よってその個数は で

である( なので の項は落とした)。(2) より だから

である。 とおくと で

だから

である。

という形になっている。、 で (1) と合う。

総当たりで を数えると で、式の値と完全に一致した。

だけ平行移動すると「同じ形の小さい問題」になる、という見方が要。直接2重和を計算してもできるが、 の計算が重くなる。

の形にまとめると、 が と因数分解できて見通しがよい。

(4) となる を求める

答

に素因数分解してから を見ると、連続4整数の積として が見える。 は について増加するので、答えは1つだけである。

(3) より

すなわち

である。左辺は連続する4つの整数の積で、 が 以上の範囲で増加する。 の4乗根はおよそ なので あたりが 前後と見当をつけると

  1. :(小さい)
  2. :(一致)
  3. :(大きい)

となるので

である。左辺が増加関数なので、これ以外に解はない。

なので である。 と が因数に入っていることから、連続4整数のうち2つが 、つまり だと当たりがつく。

で を計算すると、 になるのは だけだった。

を素因数分解してから考える。 は覚えておくと速い。

解が1つだけであることに触れる。左辺が について増加することを言えばよい。

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