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名古屋大学 2019年度 前期日程 文科系
第3問 確率・整数の解答・解説
2次方程式の整数解・判別式と平方数・解と係数の関係・数え上げ当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/12
問題文について
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(1)サイコロを3回投げて出た目を順に とするとき、2次方程式 が少なくとも1つ整数解をもつ確率を求める
答
はモニック(最高次の係数が1)の整数係数なので、整数解が1つあれば解と係数の関係からもう一方も整数になる。だから「2つの正の整数 で 、」を数えればよい。
この事象は だけで決まるので、 通りの で数えればよい。
両方の解が整数になる。 整数解を とすると、もう一方の解は解と係数の関係から で、これも整数である。2解を とすると
である。、 より和も積も正なので、 はどちらも正の整数である。
数える。 として 、 を満たす組を書き出す。
- :( は和が で不可)。
- : で 、 で 。 は積が で不可
- : は和が だが積が で不可
これで7組である。 はすべて相異なるので、求める確率は
である。
通りを全列挙すると の7通りだった。
モニックだから「片方が整数なら両方整数」。 が でない (2)(3) ではこれが使えない。
はどちらも 以下。和の条件と積の条件の両方で絞る。
(2)2次方程式 のすべての解が整数である確率を求める
答
2解をともに整数 とすると なので 、 である。 から と 、 が強く縛られ、 しかありえない。
2解を (整数)とすると、因数分解して
なので
である。 より 、 なので はどちらも正の整数である。条件は
である。 なので 、つまり である。 ごとに書き出す。
- :(1) と同じ条件で7通り。
- : かつ 。 で 、 で の2通り
- : より だけで の1通り
合わせて 通りである。全体は 通りなので、求める確率は
である。
通りを全列挙すると、解がすべて整数なのは の10通りだった。
のときは「解が整数」と「 の係数で割った式が整数係数」は別の話。、 という形から入るのが安全である。
()から が出る。 を調べなくてよい。
(3)2次方程式 が少なくとも1つ整数解をもつ確率を求める
答
整数解を とおいて と書くと、 と を決めるごとに の範囲が決まる。 の小さいほうから、 と順に書き出して重複を取り除く。
整数解を とすると から
である。 で、 だと となり なので不適。よって で、かつ である。条件は
である。 ごとに、 と動かして を書き出す。
。 で 、 から 。 で より から 。 で から 。 で から 。 で から 。重複を除くと
の7通りである((1) の結果と同じになる)。
。 で 、 から 。 で より から 。 は で不可。重複を除くと
の5通りである。
。 で から の3通り( は で不可)。
。 で から の2通り。
。 で から の1通り。
。 より となる はない。0通り。
合計すると
なので、求める確率は
である。
(2) の10通りはこの18通りに含まれている。差の8通りは「整数解が1つだけで、もう一方は整数でない」場合で、たとえば では となり、解は と である。
通りを全列挙すると18通りで、 ごとの内訳は だった。
同じ が複数の から出てくる(たとえば は と の両方)。重複を必ず取り除く。
であること(負の整数解はない)を最初に示しておくと、探索範囲が有限で済む。
の場合だけは (1) の答えと一致する。モニックなら「片方整数 両方整数」だからである。
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