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東京理科大 理学部第一部数学の出題傾向と対策

東京理科大学・理学部第一部

「数学を2回受ける」学科

東京理科大学のB方式は,大学独自の学力試験だけで合否が決まる一般選抜である。 理学部第一部のB方式は英語・数学・理科の3科目を課すのが基本だが, 数学科と応用数学科だけは,この「理科」の枠が2つ目の数学に置き換わる 1日のなかで数学を2回受ける——これが本方式の最大の特徴である。

試験は1日3コマの時間割で実施される。学科によって違うのは 3コマ目だけであり,数学科・応用数学科の受験生はここで 「理科」ではなく2科目めの数学を解く。

したがって数学科・応用数学科の満点は 数学200点+英語100点=300点であり,理科は課されない 数学が配点の3分の2を占める,理学部第一部のなかでも極端に数学に寄った配点である。 なお同じ理学部第一部でも,物理学科は3コマ目が「物理」,化学科・応用化学科は「化学」で, これらの学科では理科の配点が数学と同点かそれ以下に設定されている年度が多い。 数学で差がつく度合いが他学科と根本的に違うことを,まず頭に入れておきたい。

出題範囲は,第1回目・第3回目とも 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B・数学Cである (数学Cは「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」を含む)。 数学②だけが特別に狭い/広いということはなく,範囲は同一である。 違うのは範囲ではなく問われ方のほうで,その差は次項でくわしく見る。

第1回目第2回目第3回目
時間帯(目安)10:00--11:4012:50--13:5014:50--16:10
試験時間100分60分80分
全学科共通数学英語理科(物理・化学 など)
数学科・応用数学科数学①英語数学②
配点100点100点100点

「2023年度から」変わったのは何か

よく誤解されるが, 数学科・応用数学科に2つ目の数学を課す方式は,2023年度に始まったものではない 市販の過去問集をさかのぼると,理学部第一部B方式の数学は 2017年度〜2020年度の時点ですでに「数学(1)」「数学(2)」の2区分で収録されており, 2科目めの数学という枠組み自体はそれ以前から続くこの学科の伝統的な形式である。

2023年度に変わったのは日程のほうである。 それまで学科ごとに分かれていた理学部第一部B方式の試験日が 2月5日に統一(同一日程化)され, 以後,数学科・応用数学科の受験生は上の3コマを1日で受け切る形になった。

つまり「独自の2科目め数学」は昔から,「同一日程」は2023年度からである。 対策上これは重要で,2022年度以前の過去問も数学②の練習台として十分に使える ということを意味する。日程が変わっただけで,問われている力は連続している。

(実際の問題冊子では前者が学部共通の「数学」,後者が 「学科・専攻 数学科,応用数学科/教科・科目 数学(選択科目)」と表示される。

したがって,数学①だけを何回解いてもこの方式の対策にはならない 数学①と数学②は難易度も出題の狙いもはっきり違うからである。 両方そろえて初めて「理科大 理一数学」の再現になる。

なお,時間帯・配点・出題範囲は年度によって改められることがある。 受験年度の募集要項および「試験科目・試験時間割」を必ず自分で確認すること

数学①数学②
位置づけ学部共通選択科目
対象理学部第一部の全学科数学科・応用数学科のみ
試験時間100分80分計 180分
配点100点100点200点
大問数3題2題計 5題
形式1題がマーク,2題が記述年により1題がマーク

数学①と数学②はどう違うか

数学①(100分・3題)数学②(80分・2題)
狙い理学部の学生として必要な計算の速さと正確さ数学科の学生として必要な論証を書ききる力
分量大問1(マーク)だけで20〜30マーク。時間はかなり厳しい大問2題で80分。1題あたり40分使える
小問数各大問3〜6問各大問5〜6問。誘導が長い
典型定積分の計算・ベクトル・確率・複素数平面・軌跡格子点と極限・陰関数曲線・立体の体積・級数の評価
「示せ」型ほとんど出ないほぼ毎年出る。ここが合否を分ける

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