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大学別数学研究室
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名古屋市立大学 2019年度 前期日程 医学部医学科

名市大医 2019年度 数学の解答・解説

全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/13

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。医学部医学科の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/13時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

第1問 積分法

符号の変わる関数の面積・場合分け・置き換えて2次関数の最小・対数の計算当サイトの体感難易度:やや難

(1)()とする。 に対し、曲線 と 軸および直線 、 で囲まれた部分の面積 を求める

答 で 、 で 、 で

。 の符号は と の大小で変わるので、 が区間 に入るかで分ける。

なので、 が の原始関数である。

の符号は の符号と同じで、 で負、 で 、 で正である。 が のどこに来るかで3つに分ける。

のとき 区間全体で なので

、つまり のとき 区間全体で なので

のとき  で、 では負、 では正だから

である( を使った)。

と因数分解できる。 でも でも、 は の1次式になる。

で数値積分すると、場合分けした式と小数9桁まで一致した。

「 軸および で囲まれた部分」なので、 が負の区間では を積分する。符号をそのままにしない。

(2) が最小となるときの と、そのときの を求める

答 のとき最小値

とおくと、どの場合も の1次式か2次式になる。真ん中の場合が下に凸の2次関数。

、 とおく。 である。

  1. ()… 。 について増加なので最小は 、つまり で 。
  2. ()… 。 について減少なので最小は 、つまり で 。
  3. ()… 。

である。3つ目を平方完成すると

で、頂点 は の範囲に入っている。そこでの値 は、他の2つの場合の最小値 より小さい。よって全体の最小は

のときで、最小値は

である()。このとき 、 で、2つの部分の面積がちょうど等しくなっている。

を 刻みで走査すると最小は で 、 と合った。

3つの場合の最小値を比べる。真ん中の場合の頂点が範囲に入っているかどうかも確かめる。

第1問だけのページ

第2問 ベクトル・整数

内積と整数条件・2つの整数の積が4以下・大きさの比・条件を満たす点の図示当サイトの体感難易度:難

(1)ベクトル が ① が整数、② が整数、③ 、④ を同時に満たすとき、 のなす角 ()の値をすべて求める

答

①の値を 、②の値を とおくと になる。 から は に限られる。

、 とおくと 、 で、、、 である。①、②の値をそれぞれ とすると

である。掛け合わせると が消えて

となる。③より なので 、したがって である。 は整数だから

のいずれかで、 より

  1. … 、
  2. … 、
  3. … 、
  4. … 、

である。逆にこれらはどれも実現する。 と は同符号で、 と決めればよい( から も自動的に整数になる)。たとえば なら と、符号を変えた がとれる。

よって

の8通りである。

を満たす整数の組を全探索すると16組あり、 の値から は上の8通りになった。

②の分子は である。 を落とすと になり、 が足りなくなる。

なので は同符号。片方だけ負という組はない。

(2)(1) の各 に対して、 と の比をすべて求める

答 で 。 で 。 で 。 で

。 の値ごとに のとりうる値を並べる。

(1) より である。 の値ごとに、 のとりうる値は

  1. ()… (符号は と同じ)。
  2. ()… 。
  3. ()… 。
  4. ()… のみ。

である。 として書き直すと

  1. …
  2. … 、および
  3. … 、および
  4. …

である。

16組の から を計算すると、上の比がすべて現れた。

では の3通りがあるので、比も3つある。

(3) 平面上で 、()とする。①〜④を満たす をすべて図示する

答 のとき 、 のとき 、 のとき 、 のとき の16点

だと ① は「 が整数」、② は「 が整数」になる。

、、 なので、①は が整数、②は

が整数、③は 、④は ということである。(1) と同じく なので 、つまり は同符号で である。

から なので

である。 となる組を並べて を計算すると

  1. … 、
  2. … 、
  3. … 、
  4. … 、
  5. … 、
  6. … 、
  7. … 、
  8. … 、

の8個が得られる。 をともに符号反転した組からは、 はそのままで の符号だけが変わった8個が出る。よって全部で16点である。

(4, 0)(3, √3)(2, 2)(1, √3)
条件を満たすベクトル q の終点16個。x 座標は ±1, ±2, ±3, ±4 で、y 座標は 0、1/√3、1、√3、2 のいずれか。y 軸について左右対称に並ぶ。

は 、 は 、 と は 、 軸上の点は に対応する。(2) で出した比ともきちんと合う。

を全探索して となる組を拾うと、ちょうど16点になった。

の点()も条件を満たす。 と平行なものを除いてはいけない(除くのは のとき)。

などで が負にならないかを毎回確かめる。実際 がその条件になっている。

第2問だけのページ

第3問 確率・図形

繰り返しが出るまでの試行・円周上の点と直角三角形・図形が閉じる条件・三角形を含む条件当サイトの体感難易度:難

(1)サイコロを、一度出た数字がもう一度出るまで投げて数字の列 をつくる。 のとき を順に線分で結び、 が とも とも違うときはさらに と を結ぶ。作図終了後、図形が3点を頂点とする三角形となる確率を求める

答

は相異なるので、図形が閉じるのは最後の線分で に戻るときだけ。三角形になるのは かつ のときに限る。

作り方から は相異なり、 はそのどれかと一致する。折れ線 は 個の相異なる点を結んだもので、そこに最後の線分 が付くことがある。

図形が三角形(3頂点・3辺の閉じた図形)になるには、折れ線がちょうど3点で、最後の線分が出発点に戻る必要がある。つまり

である。 は のどれかと一致し、 や なら線分は足されないので、残るのは の場合だけである。逆にそのときは三角形 になる。

のときは折れ線の頂点が4個以上あるので、線分を1本足しても三角形にはならない。

確率を数える。4回の出方は 通りで同様に確からしい。 が相異なり となる出方は 通りだから

である。

サイコロの出方をすべて分数のまま数え上げると になった。

(直前の1つ前)でも作図は終わるが、線分は足されないので折れ線のままで三角形にならない。

(2)作図終了後、図形が3点を頂点とする直角三角形となる確率を求める

答

6点はすべて単位円周上にある。円に内接する三角形が直角になるのは1辺が直径のときだけ。

与えられた座標を極形式で見ると、6点はすべて原点からの距離が で、偏角は

である(たとえば 、)。つまり6点は単位円周上にある。

円に内接する三角形が直角三角形になるのは、1辺が直径のとき、すなわち2頂点の偏角が 違うときに限る(円周角の定理)。上の6つの偏角で差が になる組は

すなわち と の1組だけである。したがって直角三角形になるのは と を両方含む3点組で、残りの1点は4通り、つまり4組ある。

(1) の 通りのうち、 が と を含むものを数える。残り1つの数字が4通り、3つの数字の並べ方が 通りなので 通りである。よって

である。

4点ずつの組で内積を計算すると、直角三角形になる3点組は の4組だった。

偏角が と の点があるので、見た目だけでは直角かどうか分からない。 差の組を数え上げて確かめる。

(3)作図終了後、図形の中に3点を頂点とする直角三角形が含まれる確率を求める

答

最後の線分が作る閉路がちょうど3辺になるのは のとき。その3点が を含めばよい。

折れ線 は閉路をもたない。閉路ができるのは最後の線分 が付くときだけで、 とすると閉路は

で、辺の数は である。これが三角形(3辺)になるのは 、つまり

のときである( のときは線分が足されないので閉路はできない)。このとき三角形の頂点は である。閉路が4辺以上のときは、その中に三角形は含まれない。

よって求める確率は「 かつ が と を含む」確率である。 は相異なるので 、つまり である。

ごとに数える。相異なる 個の並べ方のうち、 と が後ろの3つに入るものを数えればよい。後ろ3つのうち2か所に を入れる並べ方が 通り、残り1か所に他の4つから1つで 通り、前の か所には残りから順に入れる。

  1. … 通り、確率
  2. … 通り、確率
  3. … 通り、確率
  4. … 通り、確率

である( は と決まるので、そのぶんの が分母に残る)。 で通分すると

である。約分して

である()。

(2) は の場合だけを取り出したもので、確率 はこの和の第1項にあたる。

サイコロの出方をすべて分数のまま数え上げると になった。

「図形が直角三角形」(2) と「図形の中に直角三角形が含まれる」(3) は別物。(3) では折れ線のしっぽが付いていてもよい。

は までしかない。 が相異なるので である。

第3問だけのページ

第4問 数列

場合分けのある漸化式・0に戻る番号の列・ブロックごとの和・不等式を満たす最小の番号当サイトの体感難易度:やや難

(1)、( のとき)、( のとき)で定める。 となる最小の を求める

答

になる番号を とすると 。 は から まで1ずつ下がる「かたまり」を繰り返す。

はじめのほうを書き出すと

である。 となる番号を小さい順に とすると である。

一般に なら で、そこから1ずつ減って になるのは 歩あとだから

である。 と書けるので、 より

である。また の範囲では は から まで1ずつ減るので

である。 となるには、そのかたまりの最大値 が 以上でなければならない。、 なので、最初に が現れるのは のかたまりである。

だから

である( で範囲に入っている)。

漸化式どおりに 万項まで作ると、 となる最小の は だった。

の は「そのときの番号」なので、 になった位置によって次のかたまりの高さが変わる。

(2) とするとき、 となる最小の を求める

答

かたまりごとの和は 。どのかたまりで を超えるかを押さえてから、その中で何項ぶん足すかを求める。

のかたまりには が並ぶので、その和は である。 の最初の2項の和は である。順に足すと

  1. ( のかたまり )
  2. ()
  3. ()
  4. ()
  5. ()
  6. ()
  7. ()

である。 なので、 が に届くのは のかたまり( から )の途中である。

このかたまりの先頭から 項ぶん足すと、足される値は で

である。 以上になる最小の を求める。

で、左辺の値を調べると

  1. …
  2. …

なので である。したがって

である(、)。

を直接計算すると、、 で、最小の は だった。

かたまりの和は も含めて 項ある。項数を と数え違えない。

第4問だけのページ

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