名古屋大学 2025年度 前期日程 理科系
第4問 確率の解答・解説
裏返しの操作・偶奇の連立方程式・必要十分条件・多項係数当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/05
問題文について
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(1) を求める
答
方針どのコインが何回裏返るかは、選ばれた回数の偶奇だけで決まる。順番は関係ない。だから「各コインが偶数回選ばれたか奇数回選ばれたか」を変数にした連立方程式に落ちる。
コイン が選ばれた回数を とする。コイン が裏返る回数は、 と隣り合うコインが選ばれた回数の合計。すべて裏向きになる条件は、どの についてもその合計が奇数になることで、 とおけば 上の連立方程式になる。
(2) で解くとおり、この連立方程式の解は 、ほかは のただ1つ。つまり②と⑤が奇数回、残りの4枚が偶数回。
では なので、これをみたすのは 、ほかは の場合だけ。並べ方は②→⑤と⑤→②の 通り、全体は 通りだから
答案で省略しない方がよい点
- 「選んだコインはそのまま」なので、選ばれたコイン自身は裏返らない。自分を含めて裏返すと思うと連立方程式が変わる。
- が奇数のときは 。 は偶数なので、 も偶数でなければならない。
(2)グループ への分け方を答える
答、
方針 の連立方程式を解く。向かい合う位置どうしを足し引きすると変数が次々に消えて、解が1つに決まる。
マス目の隣接から、条件は次の6本(左辺はそのコインが裏返る回数の偶奇)。
- ①:
- ②:
- ③:
- ④:
- ⑤:
- ⑥:
①と③から 。これを⑤に入れると 。よって 、。
④と⑥から 。これを②に入れると 。よって 、。
解はただ1つで、、ほかは 。すなわち 、。
答案で省略しない方がよい点
- 解が1つしかないことまで言う。「このように分ければよい」だけでなく「これ以外にない」ことが、(3) で数え漏らさないための根拠になる。
(3) を求める
答
方針(2) の条件のもとで をみたす組を書き出し、それぞれの並べ方の数(多項係数)を足す。
が奇数、ほかが偶数で、合計 。 は偶数で か なので、場合は次の3通り。
- で、①③④⑥のどれか1枚が 回 … 並べ方 通り、コインの選び方が 通りで 通り
- … 通り
- … 同様に 通り
全体は 通りだから
検算
通りの操作列をすべて作って数えても 通りになる。また で、 より小さい。回数が増えるほど「ちょうど全部裏」に当たりにくくなることと合う。
答案で省略しない方がよい点
- で残り 回を①③④⑥に配るとき、 枚に 回ずつではいけない。それだと両方が奇数回になって条件を外れる。
- 「同じコインを複数回選ぶ」ことが許されている。 枚から 枚を選ぶ問題ではないので、組合せではなく多項係数で数える。
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