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名古屋大学 2024年度 前期日程 文科系

名大文系 2024年度 数学の解答・解説

全3問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/12

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文科系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/05時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

第1問 整式

3次方程式の因数分解・対称式・解と係数の関係当サイトの体感難易度:標準

(1)方程式 の実数解をすべて求める

答

整数係数の3次方程式なので、有理数解があるなら定数項 の約数。 を順に入れて1つ見つけ、因数分解してから残りの2次式の判別式を見る。

とおく。 を入れると

なので で割り切れる。実際に割ると

である。2次因子の判別式は

なので、 は実数解をもたない。よって実数解は

だけである。

と平方完成で言ってもよい。

を展開すると で戻る。

「実数解をすべて」と言われているので、2次因子が実数解をもたないことを判別式か平方完成で示す。

(2)実数 が を満たすとき、 として を で表す

答

という基本対称式での表し方を使う。条件 から、両方とも に置き換わる。

恒等式

を使う。条件 と から でもあるので

である。

なら 。(3) の と合う。

から始めてもよいが、 の展開を使うほうが対称式の形に直しやすい。

(3)、、 を満たす でない実数の組 をすべて求める

答

なので、2つめの条件はちょうど である。これで (2) が使えて、 の3次方程式が (1) そのものになる。

はどちらも でないので

である。 とおくと (2) より なので、条件 は

となる。 は実数なので、(1) より

である。つまり 、 で、 は2次方程式

の2解である。判別式は なので実数解が2つあり

である。どちらも ではない(積が )。 だから

が答えである。

で 、、 になった。

を通分して に直すところが出発点。ここで (2) の条件とつながる。

は実数なので (1) の実数解だけを使えばよい。虚数解まで拾わない。

最後に で順序を決める。 なので である。

第1問だけのページ

第2問 2次関数

平方完成・解と係数の関係・2点間の距離・2次不等式当サイトの体感難易度:標準

(1) に対し のグラフを とするとき、 上で 座標が最大となる点 の座標を求める

答

の係数が なので上に凸。頂点が最大点なので、平方完成するだけである。

平方完成すると

である。 の係数が負なので上に凸で、 のとき最大値 をとる。よって

である。

この が (3) の である。先に名前を付けておくと後が楽になる。

なら で、 に を入れると になる。

(2) と を通る直線を とするとき、 と が 以外の共有点 をもつための の条件と、そのときの の座標を求める

答条件は 。このとき

と の共有点の 座標は2次方程式の解で、一方が だと分かっている。解と係数の関係(積)を使うともう一方が即座に出る。実際に計算すると によらず になる。

より の 座標 は でないので、 は 軸に平行でなく、傾きは

である。 と を連立すると

である。① の2解を とすると、一方は の 座標 である。解と係数の関係から

なので、もう一方は

である( なので割れる)。つまり と のもう1つの共有点の 座標は、 によらず である。

これが と異なるのは

のときである。このとき 座標は の式から

なので

である。

は の値によらず では を通る。 のほうも で になるので、 はいつでも共有点になっている。

で ① を数値で解くと解は と の2つで、 は と の両方にのっていた。

① を解の公式で解くと根号が出て見通しが悪い。「片方の解が分かっている」状況なので、解と係数の関係(積)を使う。

では と が一致してしまう( が に接する)。「 以外の」という条件がこれを除く。

(3) が (2) の条件を満たすとし、、 とするとき、 を で表し、 となる の条件を求める

答。 となるのは かつ

の 座標がちょうど で、 という関係が の 成分にもそのまま現れる。 も で書けるので、両方 だけの式になる。

OPQA(-1, -2)Cℓ
t = -3 のときの様子。C は上に凸の放物線で、頂点が P。原点 O と P を通る直線 ℓ は C ともう1点 Q(-2, -t-4) で交わる。A(-1, -2) からの距離は AP < AQ。

。 (1) より である。 だから

で、最初の括弧を展開すると

である( そのもの)。よって

である。

。 (2) より なので

である。 だから

である。したがって

である。

の条件。 はどちらも 以上なので、 は と同値である。すなわち

である。 だから、2つの不等式に分けて

  1. : より
  2. : より 、すなわち

である。この2つを合わせた かつ は、 も も満たしているので、(2) の条件と矛盾しない。よって求める条件は

である。

では となり ()である。等号を除く点がこの小問のポイントになっている。

では 、、 で 、 だった。 を細かく走査しても は 、 のときだけだった。

に気づくかどうかで式の重さが変わる。 の定義をそのまま使う。

は「」であって「つねに成り立つ」ではない。等号の除外を忘れない。

第2問だけのページ

第3問 確率

反復試行・和の言い換え・組合せの数え上げ・偶奇当サイトの体感難易度:やや難

(1)表・裏が確率 ずつのコインを 回投げ、表なら 、裏なら だけ原点から正の向きに石を動かす。 回後の位置を とするとき、 回のうち裏の出る回数を として を求める

答

回すべてが表なら 進む。裏が1回あるたびに だけ余分に進む、と考えるのがいちばん速い。

表が 回、裏が 回出るので

である。

なので である。得点が にならない条件 は と同じことで、 でないと起こらない。

の全パターンで位置を直接計算し、 と一致することを確かめた。

(2) のとき得点 、 のとき得点 とする。 のとき、得点が でない確率と得点が である確率を求める

答得点が でない確率は 、得点が である確率は

(1) より は「裏がちょうど2回」と同じ。得点のほうは、 と書いて和を取り替えると、裏が出た回の番号だけで決まる式になる。

得点が でない確率。 (1) の考え方を 回目までに使うと、最初の 回に裏が 回あるとして

である。得点が でないのは 、つまり のときで、その確率は

である。

得点の式。 裏が出た回の番号の集合を とすると

である。 は「 回目の裏が に数えられる回数」を ごとに足したものだから、 回目の裏は の 個に効いて

である。()のとき、得点は

となる。

得点 。 より で、 を満たすのは

の2通りである。よって確率は

である。

の 通りを全列挙すると、得点が でないのは 通り、得点が なのは 通りだった。

得点は「裏が何回出たか」だけでなく「何回目に出たか」で変わる。 から までの和なので、早く裏が出るほど得点が高い。

を に取り替える(数える順番を入れ替える)のがこの問題のかなめである。

(3) のとき、得点が である確率と得点が奇数である確率を求める

答得点が である確率は 、得点が奇数である確率は

(2) と同じ式変形を でやる。得点は になるので、 になるのも奇数になるのも「2つの番号の和」の条件に翻訳できる。

、つまり裏がちょうど2回のときだけ得点が でない。裏の出た回の番号を とすると、(2) と同じ計算で

すなわち得点は

である。

得点 。 となる組は

の4通りである( は を満たさない)。よって確率は

である。

得点が奇数。 得点が のときは偶数なので、奇数になるのは裏がちょうど2回で、かつ が奇数、つまり が奇数のときである。これは の一方が奇数、他方が偶数ということである。

から までの奇数は の5個、偶数は の4個なので、そのような組は

である。よって確率は

である。

は から まで動くので、 以外の得点は から までのすべての整数をとる。

の 通りを全列挙すると、得点 は 通り、得点が奇数は 通りだった。

「得点が奇数」に得点 の場合を混ぜない。 は偶数なので、裏がちょうど2回の場合だけを数える。

で を数えない。裏が出るのは異なる2回である。

第3問だけのページ

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。

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