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九州大学 2022年度 前期日程 文科系

第3問 整式の解答・解説

因数定理・虚数解と共役・解と係数の関係・整数解の絞り込み当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/12

問題文について

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(1) が で割り切れることを示す

答

因数定理そのもの。 を含む2つの項がちょうど打ち消し合う。

を代入すると

である。 と が打ち消すので、 によらず になる。因数定理より は で割り切れる。

実際に割ると

となる。この3次式を とおく。

をいくつか変えても になり、商が であることを確かめた。

と に を入れると と になる。ここが仕掛けである。

(2)方程式 は負の実数解をもつことを示す

答 の3解の積が で、虚数解の積は正だから残る実数解は負

が虚数解をもち、係数が実数なので、虚数解は共役の対で現れる。 はすでに実数解なので、残る3解( の解)のうち2つが共役な虚数、1つが実数である。その実数解の符号を解と係数の関係で決める。

の係数は実数なので、虚数解は共役の対で現れる。(1) より は実数解だから、残る3つ( の解)のうち2つが共役な虚数 、1つが実数 である。

解と係数の関係。 の3解の積は なので

である。 は虚数なので 、よって である。したがって

となり、 は負の実数解 をもつ。

では 、 では で、どちらも負だった。

「虚数解をもつ」という条件から、 の3解が「実数1つ+共役な虚数2つ」に決まる。3つとも実数の場合は起こらない。

である。ここが符号を決める。

の定数項は 、最高次係数は なので、3解の積は である()。

(3) のすべての実数解が整数、すべての虚数解の実部と虚部がともに整数であるとき、 をすべて求める

答

の3解を (負の整数)と ( 整数、)として、係数比較(解と係数の関係)で3本の式を立てる。 の係数の式と定数項の式を組み合わせると、候補が有限個に絞れる。

の3解を と ()とする。条件より は整数で、(2) より である。 とおく。

解と係数の関係より

  1. 和:、すなわち
  2. 積:、すなわち
  3. 2つずつの積の和:

である。

候補を絞る。 より は偶数で、 より は の約数である。よって 。それぞれ 、 を調べる。

を出す。

  1. (、、): より
  2. (、、): より

である。

確かめ。

で、どちらも虚数解をもち、実数解も虚数解の実部・虚部もすべて整数である。したがって

である。

、 を全探索すると の2通りで、 の根 、 の根 はいずれも を にした。

から が偶数と分かる。 と合わせて候補が5つに減る。

(虚数解)なので が必要である。 の場合は除く。

が平方数になるかも確かめる。 では で整数にならない。

最後に を実際に因数分解して、条件をすべてみたすことを確かめておく。

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