本文へ
大学別数学研究室
  • 独自の解答・詳解
  • 問題文は非掲載
  • 小問3問・無料

大阪大学 2020年度 前期日程 文系

第2問 確率・数列の解答・解説

確率漸化式・剰余による分類・等比数列・対称性当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/19

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/19時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

(1)円周を3等分する点を時計回りに とおく。点 は から出発し、さいころを投げて の目なら時計回りに隣へ、 の目なら反時計回りに隣へ移り、その他の目では移らない。 回投げたあとに が にある確率を とする。 を求める

答

2回で に戻るのは「2回とも動かない」か「1回ずつ逆向きに動く」。

1回の移動は、確率 で時計回りに1つ、確率 で反時計回りに1つ、確率 で動かない。

2回投げて に戻るのは次の2通りである(3点しかないので、同じ向きに2回動くと には戻らない)。

  1. 2回とも動かない:
  2. 一方が時計回り、他方が反時計回り:

足すと

である。

「時計回りに2回」だと で に戻らない。3点の円周なので、同じ向きに3回動いて初めて戻る。

の全 通りの列挙でも だった。

「同じ向きに2回」で戻ると勘違いしない。戻るのは3回動いたときである。

(2) を を用いて表す

答

以外の2点にいる確率は対称性から等しい。それを と書く。

回後に にいる確率を 、 にいる確率を とする。時計回りと反時計回りが同じ確率で、出発点が なので、 を軸にした左右の対称性から

である。

回後に にいるのは、次の3つの場合である。

  1. 回後に にいて、動かない:
  2. 回後に にいて、反時計回りに動く:
  3. 回後に にいて、時計回りに動く:

( が時計回りに並んでいるので、 から へは反時計回り、 から へは時計回りである。)足すと

であり、整理すると

である。

全列挙した がこの漸化式をみたした。

さえ分かれば を示す必要はない( が同じ係数 で入るので和だけで足りる)。ただし一言ふれておくと見通しがよい。

(3) を求める

答

特性方程式 の解 を引く。

を解くと である。(2) の両辺から引くと

なので、 は公比 の等比数列である。 は から出発するので とおけて

である。よって

である。(1回目に動かない確率)、 で (1) と合う。

で である。3点のどこにいるかが平等に近づく、ということで、同じ年度の理系 第2問(複素数の偏角を で割った余りで追う問題)と同じ式になる。

の全列挙で となり、式と完全に一致した。

の指数を にしない。 から始めるなら 乗である。

▸ 別解: から始める

を使わずに、(1回目に にいるのは動かないとき)から始めてもよい。 で

となり同じ式になる。 と置くほうが初項の扱いが素直だが、「 回投げたあと」を定義に含めるか迷うなら から始めるのが安全である。

2020年度の全3問をまとめて読む

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針

当サイト運営者が制作した教材

同じ形式の問題を、5回分

合格答案をつくる 阪大文系数学 2027の表紙

合格答案をつくる 阪大文系数学 2027

阪大文系数学の出題を分析して書き下ろした予想問題集です。過去問そのものは入っていません。 本番と同じ試験時間・大問構成で5回分、 解答・詳解・別解に加えて、 小問ごとの加点・減点つきの採点表を収録しています。

Amazonで見る全2巻を見る¥2,695・110ページ・2026年8月16日発売

中身を試し読みする

扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

抜粋をPDFでまとめて見る

関連するページ