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大阪大学 2020年度 前期日程 文系
阪大文系 2020年度 数学の解答・解説
全3問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。
最終更新 2026/10/19
問題文について
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/19時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。
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第1問 微分・三角関数
3次関数の極値・因数分解・2次関数の最大最小・三角方程式当サイトの体感難易度:標準
(1) を をみたす実数とし、 とする。 がただ1つの極大値をもつことを示し、その極大値 を求める
答 で だから極大は の1つだけ。
とおく。 が と因数分解でき、 が効く。
とおくと である。微分すると
であり、中括弧は因数分解できて
である。 なので であり、 の符号は
- :、 より (増加)
- :、 より (減少)
- :どちらも正で (増加)
と変わる。よって は で極大、 で極小になり、極大値はただ1つである。
極大値は を代入して
である。 の係数が になって3次の項が消え
である。
の項が定数項に置いてあるのは、 を代入したときに とちょうど打ち消すためである。おかげで は の2次式になり、(2) が2次関数の最大最小に落ちる。
を 刻みで動かして、 と 、 と が一致した。
の因数分解で 。和が 、積が と確かめる。
()を言わないと、どちらが極大か決まらない。
(2) における の最大値とそのときの の値、最小値とそのときの の値をそれぞれ求める
答最大値 ()、最小値 ()
は をくまなく動く。 の での最大最小。
のとき は の値をくまなくとる。 を平方完成すると
である。下に凸で軸は 、これは の中にある。
最小。軸で最小になり
である。 で となるのは
の2つである。
最大。軸から遠いほうの端で最大になる。軸 から までは 、 までは なので、 のほうが遠い。
である。 で となるのは のみである。
万等分の走査で最大 ()、最小 ()だった。
の動く範囲は 。 のまま微分しようとすると遠回りになる。
最大は軸から遠い端。 で だが、 の のほうが大きい。
をみたす は に2つある。片方だけにしない。
第2問 確率・数列
確率漸化式・剰余による分類・等比数列・対称性当サイトの体感難易度:標準
(1)円周を3等分する点を時計回りに とおく。点 は から出発し、さいころを投げて の目なら時計回りに隣へ、 の目なら反時計回りに隣へ移り、その他の目では移らない。 回投げたあとに が にある確率を とする。 を求める
答
2回で に戻るのは「2回とも動かない」か「1回ずつ逆向きに動く」。
1回の移動は、確率 で時計回りに1つ、確率 で反時計回りに1つ、確率 で動かない。
2回投げて に戻るのは次の2通りである(3点しかないので、同じ向きに2回動くと には戻らない)。
- 2回とも動かない:
- 一方が時計回り、他方が反時計回り:
足すと
である。
「時計回りに2回」だと で に戻らない。3点の円周なので、同じ向きに3回動いて初めて戻る。
の全 通りの列挙でも だった。
「同じ向きに2回」で戻ると勘違いしない。戻るのは3回動いたときである。
(2) を を用いて表す
答
以外の2点にいる確率は対称性から等しい。それを と書く。
回後に にいる確率を 、 にいる確率を とする。時計回りと反時計回りが同じ確率で、出発点が なので、 を軸にした左右の対称性から
である。
回後に にいるのは、次の3つの場合である。
- 回後に にいて、動かない:
- 回後に にいて、反時計回りに動く:
- 回後に にいて、時計回りに動く:
( が時計回りに並んでいるので、 から へは反時計回り、 から へは時計回りである。)足すと
であり、整理すると
である。
全列挙した がこの漸化式をみたした。
さえ分かれば を示す必要はない( が同じ係数 で入るので和だけで足りる)。ただし一言ふれておくと見通しがよい。
(3) を求める
答
特性方程式 の解 を引く。
を解くと である。(2) の両辺から引くと
なので、 は公比 の等比数列である。 は から出発するので とおけて
である。よって
である。(1回目に動かない確率)、 で (1) と合う。
で である。3点のどこにいるかが平等に近づく、ということで、同じ年度の理系 第2問(複素数の偏角を で割った余りで追う問題)と同じ式になる。
の全列挙で となり、式と完全に一致した。
の指数を にしない。 から始めるなら 乗である。
▸ ▾ 別解: から始める
を使わずに、(1回目に にいるのは動かないとき)から始めてもよい。 で
となり同じ式になる。 と置くほうが初項の扱いが素直だが、「 回投げたあと」を定義に含めるか迷うなら から始めるのが安全である。
第3問 三角比
正弦定理・3倍角の公式・不等式の証明・角の和当サイトの体感難易度:標準
三角形 において、辺 の長さを 、辺 の長さを で表す。 であるとき を示す
答正弦定理より ()。3倍角の公式で
正弦定理で辺の比を角の比に直し、3倍角の公式で を約分する。
とおくと である。三角形の内角の和より
である。とくに である。
正弦定理より、外接円の直径を として
である(辺の対角をとる)。よって
である。3倍角の公式 を使うと
である( なので割ってよい)。 では 、したがって なので
である。 を掛けて
を得る。
は で に近づくが、 なので には届かない。つまり は最良の評価で、 を に下げることはできない。この問題は同じ年度の理系 第3問( で )の の場合で、理系では一般の を帰納法で扱う。
万点の走査で の違反は 件だった。
正弦定理で対応する角を取り違えやすい。辺 の対角は 、辺 の対角は である。
を確かめてから約分する。 は内角の和から出る。
は負になることもある()。「」は言えるが「 だから 」まで含めて考えると、 が要る。もっとも内角の和から なので心配はいらない。
▸ ▾ 別解:差をとって微分する
とおくと で
である。 では で、 は で減少するので 、つまり である。よって 、すなわち である。
3倍角の公式を覚えていなくても進めるが、この問題では公式を使うほうが2行で終わる。
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