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東北大学 2020年度 前期日程 文系
東北大文系 2020年度 数学の解答・解説
全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。
最終更新 2026/10/13
問題文について
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/13時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。
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第1問 積分法
区分けされた関数・6分の1公式・3次関数の増減・端点での最大当サイトの体感難易度:標準
(1) を を満たす実数とし、 を「 では 、 では 、 では 、 では 」で定める。曲線 と 軸で囲まれる図形の面積を とするとき、 を求める
答
どちらの区間でも なので、面積は の積分。(6分の1公式)がそのまま使える形になっている。
符号。 では 、 なので 。 では 、 なので 。どちらも 軸より下にある。
したがって
である。6分の1公式 を使うと
なので
である。
のときは左側の山がつぶれて 、 のときは右側がつぶれて になる。
を7通りとって数値積分すると、この式とすべて小数9桁まで一致した。
は 軸より下にあるので、面積は積分の値そのものではなく符号を反転したもの。
右側の係数 を忘れない。6分の1公式の結果を 倍する。
(2) が最大となる の値を求め、また が最小となる の値を求める
答最大は 、最小は
を微分する。 は という形で、平方根をとれば1次方程式になる。
(1) の を微分すると
である( の微分は なので、 倍して )。 は
である。 では 、 なので、両辺の平方根をとって
すなわち
である。 で、確かに の内部にある。
増減。 、 なので
- : で減少
- : で増加
である。したがって最小は でとる。最大は両端のどちらかで、
を比べると なので、最大は である。よって
である。
最小値は である。
を 刻みで走査すると、最小は ()、最大は だった。
の2乗を外すとき、 と を使って正の平方根だけをとる。
最大は内部の極値ではなく端点。両端の値を比べることを忘れない。
第2問 整数
数学的帰納法・指数の大小・小さい場合の調べ上げ・不定方程式当サイトの体感難易度:標準
(1) のとき が成り立つことを示す
答 で 。帰納法の step は と から
数学的帰納法。 と 倍になるのに対し、左辺は が 倍、 が少し増えるだけなので、余裕をもって押さえられる。
のとき 、 で ✓。
で が成り立つと仮定する。このとき
である。一方、示したい式の左辺は
である。両者の差をとると
で、、()だからこれは正である。よって
となり、 でも成り立つ。数学的帰納法より のすべてで成り立つ。
で数値を比べると、差 は とどんどん開いた。
という「3倍の余裕」を作ってから比べる。直接 を示そうとすると手がかりが少ない。
(2)不等式 を満たす をすべて求める
答
(1) より はすべて不適。残る を直接確かめるだけ。
(1) より では なので、条件を満たさない。残りを調べる。
- : ✓
- : ✓
よって求める は
である。
を計算すると、 になるのは だけだった。
(3)等式 を満たす ( は 以上の整数、 は正の整数)の組をすべて求める
答 で となる9組、 で となる4組、計13組
なので右辺の は 以上。したがって が必要で、(2) から が か に限られる。
とおくと、条件は
である。、 より右辺は 以上だから が必要で、(2) より または である。
。 なので である。 の整数だから
の9組である。
。 なので である。 より だから
の4組である。
以上、求める組 は合わせて13組である。
が 以上という条件が、 を2通りに絞る決め手になっている。もし が負でもよければ、どの でも解が作れてしまう。
全探索すると で9組、 で4組の計13組だった。
や も「 以上の整数」なので含める。
が先に決まり、そのあと の組を数える、という順番で考える。
第3問 図形と方程式
円と直線の距離・共有点の個数・連立方程式・集合の要素数当サイトの体感難易度:やや難
(1) の実数とし、円 、直線 、直線 を考えるとき、 と の交点が 上にあるような を求める
答
まず と を連立して交点を求める。係数が と で直交しているので、消去もきれいに進む。
を平方完成すると
なので、中心 、半径 の円である( なので半径は正)。
を連立する。
上を 倍、下を 倍して引くと 、つまり である。上に戻して より だから、交点は
である。これが 上にある条件は
すなわち で、 である。
の法線ベクトルは 、 の法線ベクトルは で、内積は 。つまり である。(3) でこの事実は直接は使わないが、図を描くときの見当になる。
のとき交点は で、 に代入すると で成り立つ。
(2) と が異なる2つの共有点をもつような の範囲を求める
答 または
中心から直線までの距離が半径より小さい、という条件を書く。両辺とも 以上なので2乗して比べられる。
中心 と の距離は
である。異なる2点で交わる条件は、これが半径 より小さいことなので
である(両辺 以上なので2乗してよい)。展開して整理すると
である。左辺は と因数分解できるので
である(いずれも を満たす)。
では距離 で2点、 では で共有点なしだった。
半径は ではなく 。 の場合を落とさない。
(3)集合 の要素の個数が となる をすべて求める
答
と についても (2) と同じ計算をする。2つの集合が共通の要素をもつのは、その点が と の交点 でもあるときに限るので、(1) から のときだけ。それ以外は個数を足すだけである。
と 。 中心 と の距離は
である。これと半径 を比べると
- または :2点
- または :1点(接する)
- それ以外:0点
である。(2) と同様に と については
- または :2点
- または :1点
- それ以外:0点
である。
重なりの有無。 2つの集合が共通の点をもつなら、その点は 上にも 上にもあるので と の交点 であり、かつ 上にある。(1) よりそれは のときだけである。
のとき。 2つの集合は交わらないので、要素数は である。これが になるのは か の組み合わせのときである。
- は 。このとき には か が必要だが、 も も当てはまらない。不適
- は 。 は を満たし、 は を満たすので、どちらも 。適する
のとき。 距離は について 、 について で、どちらも半径 より小さいので である。共通の点 が1つあるので、和集合の要素数は
で、条件を満たす。
以上より、求める は
である。
では との距離 (2点)、 との距離 (接する)で和集合3個。 では (2点)と (接する)で3個だった。
の「2点ずつだが1点が共通」を見落としやすい。(1) はそのための誘導である。
の2つの値がいずれも の条件を満たさないことを、きちんと確認する。
第4問 確率・ベクトル
反復試行・ベクトルの成分・内積となす角・二項係数当サイトの体感難易度:標準
(1) 枚の硬貨を同時に投げて、表がでた硬貨が 枚、裏がでた硬貨が 枚であったとき、ベクトル を で定める。 の値を求める
答
成分を足すと、 も も成分の和が であることが効く。
成分で書くと
である。足すと
で、硬貨は6枚なので である。よって
で、表裏の出かたによらず一定である。
つまり の終点は、いつも直線 の上にある。(3) ではこの事実が効いてくる。
通りをすべて計算すると、 はつねに だった。
(2) となる確率を求める
答
成分を連立して を決めれば、あとはふつうの反復試行の確率。
かつ とする。1本目より で、2本目に入れると
である( も満たす ✓)。表が2枚出る確率は
である。
通りのうち 通りで になった。
(3) と のなす角が 以下となる確率を求める
答
を入れると となり、 の7通りしかない。あとは1つずつ を計算して と比べるだけ。
を代入すると
である。向きは で決まるので、 の7通りを調べればよい。なす角 が 以下という条件は
である。 に注意して、向きベクトル ごとに計算する。
- :、 で負。不適
- :、 で 。不適
- :、。不適
- :、。適する
- :、。適する
- :、。不適
- :、。不適
(、 なので は適する。 なので は不適。)適するのは である。よって確率は
である。
のときの と の比較は、 と を比べれば確実である。
通りをすべて調べると、なす角が 以下になるのは 通りだった。
は7通りしかない。 通りを1つずつ調べる必要はなく、 で分類する。
の値を と比べるときは、どちらも正であることを確かめてから2乗して比べると間違えにくい。
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。
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