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名古屋大学 2025年度 前期日程 文科系

名大文系 2025年度 数学の解答・解説

全3問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/12

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文科系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/05時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

第1問 2次関数・積分法

解と係数の関係・内分点・対称式・1/6公式当サイトの体感難易度:標準

(1)放物線 が2点 ()を通り、 に対し 、 とするとき、 を で表す

答、、

は の重み付き平均なので、差や和はすべて と だけで書ける。そして解と係数の関係から 、 である。この2つを用意してから代入する。

準備。 は の2解なので、解と係数の関係から

である。 より で

である(2点で交わるので )。

と 。 係数の和が であることに注意して計算すると

で、どちらも同じ値になる。よって

である。

と 。 足すと の項が消え、引くと の項が消える。

は「 と が区間 の中点について対称」という意味である。 なので で、 のとき 、 を に近づけると はどちらも中点に近づく。

では 、、 だった。

は のどちらかだが、 なので正のほう。符号を決めておく。

と は と の係数が入れ替わっているだけ。片方を計算したらもう片方は の入れ替えで書ける。

(2) および を で表す

答、

(1) で と が出ている。、 を使えば、 を個別に書く必要がない。

(1) より

である。恒等式 から

であり、 から

である。

を入れると 、 となり、 と整合する。

では 、式の値も 、 で一致した。

を根号で書き下してから掛け算しない。和と差の2乗を使うほうがはるかに短い。

(3)放物線 、直線 、、および 軸が囲む領域の面積を で表す

答

なので、この区間では である。したがって面積は で、 で用意した対称式 をそのまま代入すれば を個別に書かずに済む。

pqrsy = f(x)網かけが求める面積
p = -1, q = 2, t = 0.4 のときの様子。r と s は区間 [p, q] の中点について対称な位置にあり、網かけが求める面積。

位置関係。 (1) より で、 である。よって

である。 は で だから、 でも である。したがって求める面積は

である。

積分する。 原始関数を使って

である。、 なので、 でくくると

である。 とおく。 と (2) から

なので、 の中身は

となる。 だったから

である。 より でこれは負、符号を変えて

である。

とすると で、放物線と 軸が囲む面積のいわゆる 公式に一致する。逆に では で、 が中点に集まることと合う。

で数値積分すると 、式の値も だった。 の場合は 公式の値と一致した。

が の間にあることを言ってから「 だから面積は 」と進む。ここを飛ばすと符号の根拠がない。

は のこと。 なので根号のまま書いてよい。

第1問だけのページ

第2問 整数

平方差の因数分解・偶奇の一致・素数のべきの約数当サイトの体感難易度:標準

(1) について、条件をみたす整数の組 をすべて求める

答:/:/:なし

と因数分解し、 と置き換える。 が整数になる条件が「 の偶奇が一致」で、これが決め手になる。

より 、 で、さらに から 。 で、 の偶奇が一致するものだけが整数の組を与える。

  1. : のうち偶奇が一致するのは 。それぞれ
  2. : はどちらも奇数どうし。
  3. : はどちらも偶奇が食い違う。解なし

に解がないことは、 で割った余りだけで分かる。 の偶奇が一致するなら は奇数か の倍数になるが、 はどちらでもない。だから因数分解を調べるまでもなく解はなく、 のときはいつも同じことが起こる。

、、、。いずれも をみたす。

を忘れない。条件は であって ではないので、 の は落とせない。

を付けないと、 と を二重に数えたり、 の組を拾ったりする。

(2) を 以上の素数、 を正の整数、 とするとき、条件をみたす をすべて求める

答 の 組

(1) と同じ置き換えを使う。 が偶数なので はともに偶数しかありえず、 と書くと に化ける。あとは のべきの約数を数えるだけ。

は偶数なので、偶奇が一致するなら はともに偶数。()とおくと より 。このとき

は素数だから の正の約数は のみ。 とおくと で、 より 、すなわち 。

の取りうる値は から までの 通りで、どれも相異なる組を与える。

という条件は、ここで効いている。 が奇数なので はともに奇数で、 の偶奇はつねに一致する。 だと となり、 がともに偶数という条件のほかに「 の倍数かどうか」の場合分けが要る。 が 以上の素数に限られているのはこのためである。

なら 。式からは で 、 で の 組。実際 、 で、ほかに の組はない。

の上限を落とすと、 と を入れ替えた同じ組を二重に数えてしまう。 がこの上限そのもの。

のときは 。これも をみたすので数に入れる。

第2問だけのページ

第3問 確率

裏返しの操作・偶奇の連立方程式・必要十分条件・多項係数当サイトの体感難易度:難

(1) を求める

答

どのコインが何回裏返るかは、選ばれた回数の偶奇だけで決まる。順番は関係ない。だから「各コインが偶数回選ばれたか奇数回選ばれたか」を変数にした連立方程式に落ちる。

コイン が選ばれた回数を とする。コイン が裏返る回数は、 と隣り合うコインが選ばれた回数の合計。すべて裏向きになる条件は、どの についてもその合計が奇数になることで、 とおけば 上の連立方程式になる。

(2) で解くとおり、この連立方程式の解は 、ほかは のただ1つ。つまり②と⑤が奇数回、残りの4枚が偶数回。

では なので、これをみたすのは 、ほかは の場合だけ。並べ方は②→⑤と⑤→②の 通り、全体は 通りだから

「選んだコインはそのまま」なので、選ばれたコイン自身は裏返らない。自分を含めて裏返すと思うと連立方程式が変わる。

が奇数のときは 。 は偶数なので、 も偶数でなければならない。

(2)グループ への分け方を答える

答、

の連立方程式を解く。向かい合う位置どうしを足し引きすると変数が次々に消えて、解が1つに決まる。

マス目の隣接から、条件は次の6本(左辺はそのコインが裏返る回数の偶奇)。

  1. ①:
  2. ②:
  3. ③:
  4. ④:
  5. ⑤:
  6. ⑥:

①と③から 。これを⑤に入れると 。よって 、。

④と⑥から 。これを②に入れると 。よって 、。

解はただ1つで、、ほかは 。すなわち 、。

②と⑤だけが別扱いになるのは、隣の数が違うからである。 のマス目で、②と⑤は隣が つある真ん中の列、四隅の①③④⑥は隣が つ。隣の個数の偶奇が効いて、真ん中の列だけ奇数回選ぶ必要が出る。

解が1つしかないことまで言う。「このように分ければよい」だけでなく「これ以外にない」ことが、(3) で数え漏らさないための根拠になる。

(3) を求める

答

(2) の条件のもとで をみたす組を書き出し、それぞれの並べ方の数(多項係数)を足す。

が奇数、ほかが偶数で、合計 。 は偶数で か なので、場合は次の3通り。

  1. で、①③④⑥のどれか1枚が 回 … 並べ方 通り、コインの選び方が 通りで 通り
  2. … 通り
  3. … 同様に 通り

全体は 通りだから

通りの操作列をすべて作って数えても 通りになる。また で、 より小さい。回数が増えるほど「ちょうど全部裏」に当たりにくくなることと合う。

で残り 回を①③④⑥に配るとき、 枚に 回ずつではいけない。それだと両方が奇数回になって条件を外れる。

「同じコインを複数回選ぶ」ことが許されている。 枚から 枚を選ぶ問題ではないので、組合せではなく多項係数で数える。

第3問だけのページ

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