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三重大学 2025年度 前期日程 数学②(医学部医学科)

三重大 2025年度 数学の解答・解説

全3問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/13

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。数学②(医学部医学科)の問題文は三重大学が公開しています。

問題文を見る(三重大学公式・外部サイト)

掲載ページ名「令和7年度 一般選抜(前期日程・後期日程)過去問題」/2026/10/13に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。

第1問 小問集合

単位ベクトルの和と内積・余角の関係・和から一般項・領域と1次式の最大最小・複素数の極形式当サイトの体感難易度:標準

(1)平面上の点 を中心とする半径 の円周上に3点 があり、 を満たすとき、 を求める

答

だけを移項してから大きさの2乗をとると、 を使って内積が出る。

、、 とおくと である。条件から

なので、両辺の大きさの2乗をとると

すなわち である。よって

である。

のとき で、このとき だから はちょうど単位ベクトルになる。つまりそのような は実際に存在する。

となるように をとって を作ると、 になった。

(2) を示す

答 なので

2つの角の和が であることに気づけばよい。

なので

である。 より で、とくに ではないから

である。

数値で計算すると だった。

(3)数列 の初項から第 項までの和 が であるとき、一般項を求める

答

から の漸化式を作る。 が等比数列になる。

のとき なので である。

のとき より

すなわち 、つまり

である。 と変形できるように を決める。右辺を展開すると なので である。よって

である。 とおくと 、 なので である。したがって

である( でも で合う)。

の和を から まで計算したところ、どれも と一致した。

の式に が入っているので、 を作ると が両辺に出る。移項してから漸化式にする。

(4) を2点 、 を通る直線、 を2点 、 を通る直線とする。、、 の表す領域を図示し、 の最大値と最小値を求める

答最大値 (点 )、最小値 (点 )

4点はすべて単位円周上にあり、2本の直線は弦である。領域は単位円から2つの弓形を取り除いた形になる。

2点 、 を通る直線の傾きは

で、 を通るから である。同様に

である。4点 、、、 はどれも単位円 の上にあり、 と書くと順に に対応する。つまり2本の直線はどちらも単位円の弦である。

原点では 、 がどちらも成り立つので、原点は領域に入る。よって領域は

単位円の周および内部から、 と を結ぶ弦で切り取られる弓形、および と を結ぶ弦で切り取られる弓形を、それぞれ弦より外側だけ取り除いたもの

である(弦の上も境界として含む)。図示すると次のようになる。

(1, 0)(√3/2, 1/2)(−1, 0)(−1/2, −√3/2)最大最小
単位円の内部から、角 0 と 30 度を結ぶ弦の外側、および角 180 度と 240 度を結ぶ弦の外側を取り除いた領域。x + y は角 45 度の円周上の点で最大、角 240 度の点で最小になる。

次に の最大・最小を調べる。領域は円板と2つの半平面の共通部分なので凸である。したがって1次式 の最大・最小は境界上でとる(内部の点 を通る直線が境界と交わる2点を とすると、 は線分 の内分点なので、 の値は2点での値の間にある)。

境界の円弧の上では

である。残っている円弧は と である。

  1. は に入るので、 はそこで最大値 をとる。
  2. での最小は のときで 。
  3. では が から まで動き、 は増加するので最小は のときで 。

境界の弦の上では、()のとき

で、 だから で最小値 、 で最大値 をとる。もう1本の弦 ()の上では で、値は と の間にあり、最大 ・最小 には届かない。

以上より

である。

の格子で領域内の を調べたところ、最大 ・最小 となり、、 に迫った。

円周上の最小 は のときだが、そこは取り除いた弓形の中なので使えない。

なので、最大は円弧の側でとる。

(5) かつ ()を満たす組をすべて求め、さらに 、、(、)を満たす組をすべて求める

答。

後半は 、 を出してから極形式にすると、前半とまったく同じ連立になる。

前半  かつ より、 または である。

なら なので不適。よって で、 より である。このとき だから

である。 での解は で、対応する は である。よって

である。

後半 、 とおくと 、 なので、 は の解、つまり と である。 より

である。、 とおいて 、 と書くと

であり、右辺は である。したがって

となり、 のもとで前半とまったく同じ連立になる。よって である。

それぞれ に直すと

である。

を 等分して全探索したところ、解は と の2組だけで、対応する は3つの条件をすべて満たした。

から の場合を落とさない。ここは の条件で消える。

は であって ではない。大きさだけが係数になる。

第1問だけのページ

第2問 確率・対数

余事象・指数不等式を対数で解く・底の変換・最小の整数を求める当サイトの体感難易度:標準

(1) 本中 本が当たりで残りがはずれの公平なくじを、引いて戻しながら 回引く。「 回中当たりを1回以上引く確率が 以上である」を の不等式で表し、、、 のとき成り立つことを示す

答

「1回以上当たる」の余事象は「 回ともはずれ」。

1回の試行ではずれる確率は である。引いて戻すので各回は独立で、 回ともはずれる確率は である。よって当たりを1回以上引く確率は

であり、求める条件は

である。、、 のとき左辺は

で、右辺の と等しいから不等式が成り立つ。

、 の確率を計算すると で、 と一致した。

(2)(1) の不等式を について解く(、)

答

底 が より小さいので、対数をとると不等号の向きが変わる。

(1) の不等式を変形すると

である。 より で、 より である。両辺とも正なので自然対数をとると

である。 なので、これで割ると不等号の向きが変わって

である。右辺は(分子 、分母 なので) 以上である。

、 を入れると右辺は で、(3) の結果と合う。

底が より小さいので、対数をとって割るところで不等号が反転する。

のときは右辺が になり、どんな でも成り立つ。

(3)、 のとき、(1) の不等式を満たす の最小値を求める( の近似値として を使ってよい)

答

底を にそろえると だけで書ける。

(2) の不等式に 、 を入れると

である。底を にそろえると、 より

なので

である。 とすると

なので、 の最小値は

である。

、 なので、確かに が最小だった。

は整数ではないので、最小の整数は切り上げて である。

第2問だけのページ

第3問 微分法・積分法

第2次導関数と凹凸・円の一部としてのグラフ・立体の包含関係の証明・回転体の体積当サイトの体感難易度:やや難

(1)()、()とする。曲線 ()の凹凸を調べ、グラフの概形をかく

答 なので下に凸。グラフは円 の左下の4分の1

とおくと 、つまり の下半分である。

では とおくと で

である。 なので

であり、さらに

である。よって で となり、曲線は下に凸である(変曲点はない)。

また は かつ と同値なので、グラフは中心 ・半径 の円の下半分、すなわち から へ向かう4分の1の円弧である。 で 、(接線が 軸)、 で 、(接線が縦)になる。

(−1, 0)(0, 1)(1, 0)
y = f(x) のグラフ。-1 以上 0 未満の部分は中心 (-1, 1)・半径 1 の円の下半分で、(-1, 0) から (0, 1) へ向かって下に凸に増加する。薄い線は 0 以上 1 以下の部分。

を数値微分で確かめると、 でつねに正だった。

で なので、 のところでグラフは縦に立ち上がる。なだらかにつないではいけない。

(2) の表す球を 、 かつ の表す立体を とするとき、 の点は の点でもあることを示す

答 で を示せばよい

とおくと、どちらの区間でも という同じ式になる。

が の点なら なので

である。したがって でつねに であることを示せばよい。

のとき とおくと 、 で、、 である。 のときは とおくと 、 なので 、 となり、やはり同じ形になる。

そこで (、)とおくと

である( を使った)。ここで より

なので である。よって

となり、 の点は を満たす、つまり の点でもある。

等号が成り立つのは 、すなわち ()か (、)のときである。このとき の境界が球面に接する。

を で 万点調べたところ、最大値はちょうど だった。

(3) から の内部を取り除いてできる立体の体積を求める

答

(2) より なので、求める体積は 。 は 軸のまわりの回転体。

は、 を固定するごとに半径 の円板になる立体なので、 軸のまわりの回転体で

である。(2) で見たように、 では 、 では とおくとどちらも になる。つまり は偶関数で

である( と置換した)。被積分関数を展開すると

である。 は半径 の4分の1円の面積で だから

である。よって

である。(2) より は に含まれるので、 から の内部を取り除いた立体の体積は

である()。

の体積を数値積分すると で と一致し、答えは だった。

は 軸のまわりの回転体なので、断面積は である。 そのものではない。

を展開するとき、 を忘れない。

第3問だけのページ

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