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大学別 数学入試分析

九州大学 2026年度 前期日程 文科系

九大文系 2026年度 数学の解答・解説

全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/06

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文科系の問題文は九州大学が公開しています。

問題文を見る(九州大学公式・外部サイト)

掲載ページ名「試験問題、解答例等について」/2026/10/05に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。

第1問 微分積分

3次関数の極値・絶対値つきの放物線・面積・場合分けして積分当サイトの体感難易度:標準

(1) が極値をとる と、そのときの極値を求める

答 で極大値 、 で極小値

方針3次関数の極値は の解でしか起こらない。 が因数分解できる形なので、符号の変化まで一息で読める。

の解は 。 は下に凸の放物線なので、符号は正・負・正と変わる。だから で極大、 で極小。

検算

、 で が山。、 で が谷。

答案で省略しない方がよい点

  • 「極値をとる 」と「極値」の両方を聞かれている。 だけで止めない。
  • は極値の必要条件にすぎない。3次関数では重解のとき極値を持たないので、符号が実際に変わることまで示す。

(2) と、点 を通る傾き の直線 で囲まれる領域の面積を求める

答

方針 は と で式が変わる。絶対値を外す前に交点を全部押さえてから、区間ごとにどちらが上かを決めて積分する。

は 。なお は 上の点でもある()。

  1. のとき より 、つまり 。どちらも をみたす
  2. のとき より 、つまり
  3. 合わせて交点は の3つ

交点が3つあるので、囲まれる部分は と の2つに分かれる。上下はそれぞれの区間の中では入れ替わらないので、代表点1つで判定できる。

では が 、 が で が上。 では が 、 が で が上。

は で式が切り替わるので、さらに2つに分ける。

別解 公式を使う

2次関数と直線が で交わるとき、挟まれた面積は ( は2次の係数)。

は 、 なので 。 と は放物線が途中で入れ替わるため、この公式をそのまま全体に当てることはできない。区間を切ってから使う。

検算

の部分だけなら とちょうど整数になる。 の部分は、差が という 軸と2交点を持つ放物線なので、( 公式)でも出る。

答案で省略しない方がよい点

  • 交点が3つあるので、 と だけを見て一気に積分すると の上下が逆になり、値がずれる。
  • で の式が変わる。 を一本の積分で書かない。
  • は と の交点でもある。「直線が通る点」と「交点」を別物として数えない。

第1問だけのページ

第2問 空間ベクトル

平面の法線ベクトル・外積にあたる計算・点と平面の距離・四面体の体積当サイトの体感難易度:標準

(1)球面 上にあり、 が平面 と直交し、 座標が 以下である点 の座標を求める

答

方針「直線 が と直交する」は「 が の法線ベクトルと平行」と言い換えられる。法線が決まれば は1つの文字で書けるので、あとは球面の式に入れるだけ。

、。法線 は 、つまり

辺々足して より 。これを1本目に入れて 。 として 。

とおき、 の式に代入する。

なら 座標は で条件に合わない。 のとき で合う。

検算

なので は確かに 上。、 で、 と直交している。

答案で省略しない方がよい点

  • という条件は、2つ出てくる候補のどちらを採るかを決めるためのもの。解が2つ出た時点で捨ててはいけない。
  • 法線は向きと長さが自由なので、 でもよい。その場合 の符号が反転するだけで は同じ。

(2) から に下ろした垂線の足 について、 をみたす を求める

答

方針 も も の法線と平行だから、 は同一直線上にある。つまり は「直線 と の交点」として先に座標が出せる。

、 から の方程式は

と書けるので代入して 、。

これを と見比べる。

  1. 成分 … より
  2. 成分 … より
  3. 辺々足して 、。戻して

成分は使っていないので検算に回せる。 で合う。

別解 を直接連立する

の座標を出さず、 と の2本から直接 を出してもよい。 の方程式を立てずに済む。

なので 。内積は 、、、、。

辺々引いて 、。戻して となり、同じ答えが出る。

検算

で、確かに法線と平行。

答案で省略しない方がよい点

  • は と同一直線上にある。これに気づかずに から垂線を一般に下ろそうとすると、式が一気に重くなる。
  • 基準点が ではなく であることに注意。 の形を崩さない。

(3)四面体 の体積を求める

答

方針底面を にとれば、高さはちょうど (2) で出した の長さになる。(1)(2) がそのまま効く形。

、、 なので

高さは点 と平面 の距離。

検算

(2) で出した の長さは で一致する。別ルートとして、 を使った でも同じ。

答案で省略しない方がよい点

  • が約分で消えるので、 と高さを別々に小数にしてから掛けると誤差が出る。分数のまま進める。
  • 点と平面の距離の式は、平面を の形にそろえてから使う。 に移しておかないと符号を落とす。

第2問だけのページ

第3問 整数・無理数

背理法・√2 が無理数であること・二項定理・偶数・奇数で分ける当サイトの体感難易度:標準

(1) が無理数であることを示す

答既約分数で表せると仮定すると、分子・分母がともに偶数になって既約性に反する(背理法)

方針「無理数である」はないことの証明なので、背理法を使う。有理数と仮定したときに「これ以上約分できない」という前提そのものを壊すのが一番短い。

が有理数だと仮定する。このとき互いに素な自然数 を使って と書ける。

右辺は偶数なので は偶数。 が奇数なら も奇数だから、 は偶数。 とおくと

同じ理由で も偶数。すると がともに で割れることになり、互いに素としたことに反する。よって は無理数。

答案で省略しない方がよい点

  • 「 が偶数 が偶数」は、対偶( が奇数なら は奇数)を一言添えておく。ここを飛ばすと減点されやすい。
  • 「互いに素な がとれる」ことを最初に断る。有理数の定義から言えるが、書いておかないと矛盾の落としどころが曖昧になる。

(2) を自然数とするとき、 が整数となるための の必要十分条件を求める

答 が偶数であること

方針2つを足すと、二項展開で の奇数乗か偶数乗のどちらか一方だけが残る。どちらが残るかは の偶奇で決まるので、そこで切り分ければ「整数になる/ならない」が同時に言える。

二項定理で両方を展開して足すと

の中は が偶数のとき 、奇数のとき 。つまり が と同じ偶奇のときだけ項が残る。

  1. が偶数のとき … 残るのは が偶数の項だけ。 は整数なので、全体は整数
  2. が奇数のとき … 残るのは が奇数の項だけ。 なので、全体は の整数倍

が奇数のときの値を と書くと

すべての項が正だから は正の整数。もし が整数 なら となって (1) に反する。よって整数にならない。

以上より、整数になるのは が偶数のときに限る。

別解 漸化式で押さえる

とおくと 、。 は

、 から始めると、 の係数と定数項が1つおきに入れ替わる。 が偶数なら定数項だけ、奇数なら の項だけが残ることを帰納法で示せる。

この見方だと、偶数番目の値 が をみたすこともすぐ出る。

検算

で 、 で 、 で 、 で 。偶数のときだけ整数になっている。

答案で省略しない方がよい点

  • 必要十分条件を聞かれている。「偶数なら整数」だけでは足りず、「奇数なら整数でない」も示す。後者で (1) を使う。
  • の整数倍が整数にならないことは、(1) がないと言えない。(1) を引用する形にする。
  • は に近い正の数だが、 ではない。「ほぼ だから無視」とは書けない。

第3問だけのページ

第4問 確率・漸化式

最初の1回で分ける・3項間漸化式・特性方程式・等比数列との差当サイトの体感難易度:やや難

(1) を求める

答

方針玉の位置は、先頭から順に投げた結果で決まっていく。左から数えて何番目が黒かは、そこまでに置かれた玉の個数で決まる。

は1,2,3番目がすべて黒。黒は1回の裏で1個ずつ置かれるので、最初の3回がすべて裏であることと同じ。よって 。

は2,3,4番目が黒。1回目が表だと1,2番目が白になって2番目が黒にならないので、1回目は裏。そのあとは「1,2,3番目が黒」と同じ状況だから

答案で省略しない方がよい点

  • 表を出すと玉が2個置かれる。何回目の投げが何番目の玉になるかは、表の回数で変わる。

(2)1, , , 番目がすべて黒である確率を で表す

答

方針1番目が黒 ⟺ 1回目が裏。そのあとの列は同じ規則の新しい列とみなせて、全体の 番目が新しい列の 番目になる。

1番目が黒になるのは1回目が裏のときだけで、確率 。このとき玉が1個置かれているので、2番目以降は、新しく始めた列の1番目以降と同じ。

全体の 番目は、新しい列の 番目にあたる。これがすべて黒である確率は 。2回目以降の投げは1回目と独立だから

(3) のとき を で表す

答

方針1番目が黒か白かで分ける。黒なら (2) がそのまま使え、白なら玉が2個進むので添字が2つ下がる。

  1. 1番目が黒(1回目が裏、確率 )… (2) より寄与は
  2. 1番目が白(1回目が表、確率 )… 1,2番目が白で埋まる。 番目は新しい列の 番目にあたるので、寄与は

答案で省略しない方がよい点

  • 表のときは玉が2個置かれるので、添字は1つではなく2つ下がる。ここが の出どころ。

(4) を求める

答

方針特性方程式が 、つまり と因数分解できる。解が と なので、一般項は定数+等比の形。

とおいて を入れ、差をとる。

一方 だから、見比べて

よって

検算

で 、 で 。どちらも (1) と合う。 は で、漸化式から出る値とも一致する。

答案で省略しない方がよい点

  • 特性方程式に が入るので、一般項に定数項が残る。等比2つの形にしようとすると行き詰まる。
  • なので 。 で に落ち着く。

第4問だけのページ

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。

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