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九州大学 2024年度 前期日程 文科系
九大文系 2024年度 数学の解答・解説
全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。
最終更新 2026/10/12
問題文について
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文科系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/12時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。
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第1問 積分法
共通接線・平行移動・放物線で囲む面積・1/3 公式当サイトの体感難易度:標準
(1)直線 の方程式を求める
答
の接線を での接線として書き、それが にも接する(連立して重解)条件を立てる。 は を平行移動したものなので、接点どうしも同じだけずれる。
なので、 は を 方向に 、 方向に だけ平行移動したものである。
の接線。 なので での接線は
である。、 とおく。
に接する条件。 すなわち
が重解をもつ条件は、判別式 より
である。、 を入れると
すなわち である。よって
である。接点は 側が 、 側が で である。
が の平行移動なので、 側の接点は 側の接点を ずらした点になっている。実際 である。共通接線が1本しかないのも、2つが合同な放物線だからである。
を 万点に刻んで判別式 をみたす を探すと だけだった。
の項がきれいに消える。合同な放物線どうしなので、 の1次方程式に落ちて接線は1本だけになる。
判別式を使うかわりに「 の での接線と係数比較」でもよい。どちらでも 、 が出る。
(2)2つの放物線 と直線 で囲まれた図形の面積を求める
答
と の交点が で、 との接点が と である。 では上が 、 では上が になる。どちらの差も完全平方になる。
交点。 より 、。 と は でただ1点交わる。
接点は ( 側)と ( 側)なので、囲まれた図形は にあり、下側は 、上側は で 、 で である。
差を作る。
である(接しているので、どちらも完全平方になる)。したがって
である。
数値積分すると で、 と一致した。
で上側の曲線が入れ替わる。1本の積分で済ませない。
接しているので差が 、 と完全平方になる。ここに気づくと積分が一瞬で終わる。
の下端で になる。符号に注意。
第2問 ベクトル
垂直条件・連立方程式・三角形の面積比・大きさ当サイトの体感難易度:標準
(1)点 の座標を求める
答
とおくと、 が1次式、 が2次式になる。1次式を代入して解く。
とおく(第1象限なので 、)。
垂直条件。 、 なので
である。
大きさ。 に を入れると
すなわち または である。
- :。第1象限にある。◯
- :。第1象限にない。×
よって である。
、 を確かめた。
「第1象限にあり」という条件で が切れる。これがないと答えが2つになる。
である。 と取り違えない(内積 なので結果は同じだが)。
(2) を正の実数とし とする。 かつ のとき を求める
答
は と で張られる平行四辺形の半分なので、 を代入すると に比例する。同様に は に比例する。だから面積が等しい である。
、 である。2つのベクトル 、 が張る三角形の面積は である。 と については
である。
2つの三角形。 を入れると
である( と の部分は消えるから)。 なので、面積が等しい条件は
である。
大きさから決める。 のとき
で、 より
である。
と はどちらも底辺を と見ると、高さが 、 から直線 までの距離になる。面積が等しいとは「 と が直線 から等距離」ということで、 が の「平行四辺形の対角線」方向にある、と読める。
のとき 、、 だった。
に は効かない。 の成分ぶんは と平行で面積に寄与しないからである。
という条件があるので 、 としてよい。負も許すと も出る。
で大きさ 。 の直角三角形になっていて計算が楽である。
第3問 整数
階乗・不等式による絞り込み・大小の評価・不定方程式当サイトの体感難易度:やや難
(1)自然数 が をみたすとき を示す
答 は を因数にもち、他の因数はすべて 以上
約分すると連続する整数の積になる。そこに が入っていて、残りはすべて 以上だから、積は 以上である。
なので は で割り切れて
である( 個の整数の積)。 より因数はすべて 以上、とくに 以上で、しかも最後の因数が である。
以外の因数の積を とおくと (因数が1つもないとき、つまり のときは )だから
である。
等号が成り立つのは 、すなわち のときである。このことは (2) で使う。
で 、 で (等号)となり、どちらも正しい。
は「 から下へ 個」の積である。 が因数に入っていることが要点で、ここを言わないと が出ない。
のときは積が 1個だけになる。この端の場合も込みで成り立つ。
(2) をみたす自然数の組 をすべて求める
答
だから である。すると (1) が使えて 、つまり が 以下に押さえ込まれる。
である。階乗は と(広義)増加なので、 から がしたがう。
そこで (1) が使えて
すなわち である。一方 より だから で、 より 、 である。
は実際 をみたす。
を全探索すると だけだった。
まず を言う。これがないと (1) が使えない。
の解は自然数の範囲では だけである( だが は自然数に入れない)。
(3) をみたす自然数の組 をすべて求める
答( は任意の自然数)
なら となって 。 のときは、大きいほうを として「」を示し、 と を突き合わせると となって矛盾する。
のとき。 より である。階乗は自然数の範囲で単射( とすべて異なる)だから 。よって はすべて解である。
のとき。 は入れ替えても式が変わらないので としてよい。
だから
である。真ん中が だから 、すなわち で 、つまり である。したがって
である。一方
なので、2つを合わせて
となる。しかし より であり、矛盾する。よって の解はない。
以上より求める組は
である。
を全探索すると解は 組あり、すべて だった。
「すべて求めよ」なので、 という無限個の解を答えとして書く。1組だけ挙げて終わりにしない。
のとき「 としてよい」と断る。式が について対称だから許される。
と という2つの評価を挟み撃ちにする。 で割れるのがきれいなところである。
第4問 場合の数
格子点・傾きによる分類・直線の本数・数え上げ当サイトの体感難易度:やや難
(1) を求める
答
では、3点以上を通る直線は「3点ちょうどを通る直線」である。横・縦・斜めを数え上げればよい。
の格子点は9個で、横の並びが3本、縦の並びが3本ある。斜めは傾き と の対角線が1本ずつである。
傾きが 、 などの直線はどうか。たとえば傾き で3点並ぶには が だけ増える必要があるが、 の幅は しかない。よって不可能である。
9点から2点を選ぶ36通りの直線をすべて作って重複を除き、3点以上通るものを数えると8本だった。
中央の点を通る斜めの直線は対角線2本だけである。「縦横斜めで8本」は三目並べと同じ数え方になる。
(2) を求める
答
横・縦に加えて、傾き の斜めが何本あるかを数える。傾きが 以上や の直線はまだ3点を乗せられない。
横4本、縦4本である。
傾き 。 直線 上の格子点の個数は、 に対して である。3個以上なのは の3本。傾き も対称に3本。
その他の傾き。 傾きが ( は互いに素、)の直線に3点が乗るには、 が 、 が だけ増える必要がある。 では幅も高さも なので かつ 、つまり しかない。これは傾き の場合である。
16点から作れる直線をすべて列挙すると、3点以上通るものは14本だった。
傾き の「3点だけ通る」短い対角線を忘れない。長い対角線2本だけでは足りない。
「3点乗せるには が 増える」という評価が効く。 で傾き が入らない理由がこれである。
(3) を求める
答
になると幅・高さが になり、傾き 、 の直線にも3点が乗るようになる。傾きごとに本数を数える。
横5本、縦5本である。
傾き 。 上の点の個数は に対して なので、3個以上は 5本。傾き も 5本。
傾き 。 方向ベクトルを とすると、3点は である。 より 、 より の 3本。4点だと が 増えて範囲外なので、これ以上は乗らない。
傾き 、、。 対称性から、それぞれ 3本 ずつ。合わせて 本。
それ以外の傾き。 傾き ( 互いに素)で3点乗せるには かつ 、つまり 、 が必要である。互いに素な組は で、すでに数えた傾き に尽きる。
25点から作れる直線をすべて列挙して重複を除くと、3点以上通るものは32本だった(同じ方法で 、 も再現した)。
で初めて傾き 、 が登場する。(1)(2) と同じ数え方のままだと になってしまう。
傾き の直線を「 本」と数えないこと。 からしか始められないので3本である。
同じ直線を2回数えないよう、傾きで分類してから本数を数える。
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