- 独自の解答・詳解
- 問題文は非掲載
- 全3問・無料
大阪大学 2024年度 前期日程 文系
阪大文系 2024年度 数学の解答・解説
全3問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。
最終更新 2026/10/14
問題文について
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/14時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。
問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。
第1問 微分・積分
絶対値のついた関数・共有点・放物線と直線の面積・3次方程式当サイトの体感難易度:標準
(1)曲線 を 、直線 を とする()。 と の共有点の座標をすべて求める
答、、 の3つ
と に分け、どちらも でくくる。
は点 を通り、 なのでこの点は 上にもある。つまり はつねに共有点である。 は で折れ曲がるので、場合分けして残りを探す。
のとき。 なので
すなわち
である。(これは をみたす)と である。 より なので、こちらも条件に合う。
のとき。 なので
すなわち
である。 は をみたさないので除く。 は、 より をみたすので条件に合う。
の値を計算すると
である。 のとき なので3点は相異なる。よって共有点は
の3つである。
は の「とがった点」で、ここでは は をまたがない(左右どちらでも が の上側にある)。実際、 では 、 では である。
を 刻みで動かして3点がすべて共有点になることを確かめた。
の場合に出る は範囲外。ここで重複して数えない。
が に入るのは のおかげ。 なら話が変わる。
(2) と で囲まれた2つの部分の面積が等しくなる の値を求める
答
左の部分は 、右の部分は 。等号から 。
(1) の注で見たとおり、 では が の上にある。この区間が囲む部分を とする。一方 では が の上にある(下で確かめる)。この部分を とする。
。 では なので
である。これは2次の因数分解された形なので、公式 が使える。、、 なので
である。
。 で の式が変わるので2つに分ける。まず では
であり、()とおくと
である。次に では
であり、()とおくと
である。足すと3次の項が消えて
である。
等号。 より
である。展開すると
であり、左辺に を足して引くと
となる。 は実数なので
である。 なので で、たしかに をみたす。
がきれいな形になるのは、 をまたぐところで3次の項 がちょうど打ち消し合うからである。 のほうは の公式がそのまま使える。
で数値積分すると (差 )だった。
は で の式が変わるので、1本の積分で書くと誤る。必ず2つに分ける。
を解の公式で解こうとしない。 の形に気づくのが要点で、定数項が ( ではない)ことがヒント。
の実数解は1つだけ。 以外に答えはない。
第2問 空間ベクトル
空間の直線・ねじれの位置・垂直条件・存在と一意性当サイトの体感難易度:やや難
座標空間内の直線 と 軸はねじれの位置にあるとする。 と 軸の両方に直交する直線がただ1つ存在することを示す
答 上の点 と 軸上の点 で が両方向に垂直になるものを探すと、 から がそれぞれただ1通りに定まる
求める直線は両方と交わるので、交点の組 を決める問題に直す。
軸の方向ベクトルを とし、 軸上の点を と書く。 上の1点を 、方向ベクトルを ()として、 上の点を
と書く。
ねじれの位置から出る条件。 と 軸は平行でないので は の実数倍ではなく
である。また と 軸は交わらないので、どの でも である。
求める直線の言いかえ。2直線が「直交する」とは垂直に交わることなので、求める直線 は 軸とある点 で、 とある点 で交わる。 なので は直線 であり、その方向は である。したがって
をみたす をすべて求めればよい。逆に をみたす があれば、直線 は条件をみたす直線である。
を解く。
なので、1つめの条件は
である。つまり が決まれば はただ1通りに決まる。2つめの条件は、第3成分が であることを使って
すなわち
である。 なので
とただ1通りに定まり、続けて もただ1通りに定まる。
まとめ。 をみたす はちょうど1組である。この に対して (ねじれの位置だから)なので直線 が定まり、これは 軸とも とも垂直に交わる。逆に条件をみたす直線は必ずこの から来るので、そのような直線はこの1本だけである。
の第3成分を にする、という1つめの条件が「 軸と直交する」をそのまま座標で書いたもので、ここで が消費される。残った2つめの条件が だけの1次方程式になり、係数 が でないことが「平行でない」から出る。ねじれの位置という条件の2つの中身(平行でない・交わらない)が、それぞれ一意性と に効いている。
無作為な 万本で、求めた がつねに条件をみたした。
「直交する」を「垂直なだけ(交わらなくてよい)」と読むと、答えは無数になる。日本語の「2直線が直交する」は垂直に交わること。
を言わないと について割れない。ここが「平行でない」の使いどころ。
だと直線 が定まらない。交わらないことを使って排除する。
第3問 整数・数列
素数・数学的帰納法・不等式の証明・3の倍数当サイトの体感難易度:やや難
(1)素数を小さい順に並べて得られる数列を とする。 の値を求める
答
までの素数を順に書き出す。
素数を小さい順に書くと
である( から までで、 は合成数として除く)。よって
である。
以下の素数は 個()である。 なので「 以下に 個」と覚えておくと速い。
計算機で素数を並べても 番目は だった。
は素数ではない。 から数え始める。
は素数ではない。 あたりで取り違えやすい。
(2) のとき、不等式 が成り立つことを示す
答 で 。 を仮定すると、 なら 、 なら だが は の倍数で素数でないので 。どちらも
数学的帰納法。 のときだけ「 は素数でない」を使う。
についての数学的帰納法で示す。
出発点。(1) の並びより で、 だから
である。
引き継ぎ。 で が成り立つとする。 は整数なので
である。また より なので は奇数であり、 も奇数で だから
である。ここで の大きさで2つに分ける。
- のとき。 である。
- のとき。 である。ところが は の倍数で、 より だから素数ではない。よって であり である。
どちらの場合も である。したがって帰納法により、 のすべてで が成り立つ。
はちょうど で、2つめの場合にあたる。実際 で、 は素数でないからひとつ飛ばされている。 では は1つも成り立たない()ので、 という境目は動かせない。
から まで直接確かめて、破れる は つもなかった。
では足りない。 が奇数であることから を取るのが鍵。
だけから しか出ず、 には届かない。 が素数でないことを使ってもう 押す。
であることをことわる。 が小さければ が そのもので素数になりうるからで、 がここで効く。
▸ ▾ 別解: で割った余りで押す
以上の素数は で割ると か 余る。 では なので、 と はこの形である。
とすると、 は より大きい の形の数なので、 と のあいだに「 で割って か 余る数」がどれだけあるかを数えればよい。 と のうち少なくとも一方は の倍数か の倍数になるため、結局 が出る。
筋は同じだが、場合分けが の偶奇にも依存して増える。本解の「 の倍数は素数でない」1点押しのほうが短い。
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。
当サイト運営者が制作した教材
同じ形式の問題を、5回分
中身を試し読みする
扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。
関連するページ
- 阪大文系数学の傾向と対策— 年度別・分野別の出題分析。この年度が全体のどこに位置するかが分かります。
- 阪大文系数学のほかの年度— 同じ大学の解答・解説一覧。




