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大阪大学 2022年度 前期日程 文系
阪大文系 2022年度 数学の解答・解説
全3問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。
最終更新 2026/10/14
問題文について
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第1問 ベクトル
内分点・交点の位置ベクトル・係数比較・余弦定理当サイトの体感難易度:標準
(1)三角形 において、辺 を に内分する点を 、辺 を に内分する点を とし、線分 と線分 の交点を とする。 を と で表す
答
を 上・ 上の2通りで表し、 の係数を比べる。
、 とおく。三角形なので は1次独立である。内分点は
である(、)。
は線分 上にあるので、実数 ()を使って
と書ける。同時に は線分 上にもあるので、実数 を使って
と書ける。1次独立性から係数を比べて
である。第2式から 、これを第1式に入れると
であり、 である。よって
である(、 はどちらも と のあいだなので、 はたしかに線分の上にある)。
万個の三角形で座標から求めた と式が一致した。
に内分する点は の位置、 に内分する点は の位置。片方だけ取り違えると答えが のように入れかわる。
「三角形」という条件から の1次独立が言える。これがないと係数比較ができない。
(2)辺 の長さをそれぞれ とするとき、線分 の長さを で表す
答
を展開し、 を余弦定理で に直す。
(1) の式を2乗すると
である。、 である(文字の対応がねじれているので注意)。また から
すなわち
である(これは余弦定理そのもの)。代入すると
である。よって
である。
中身が正であることは、三角形の成立条件から出る。実際 は そのものなので、 が存在する以上つねに正である。たとえば正三角形()なら である。
万個の三角形で、座標から測った と式が一致した。
、 である。 と書きたくなるが逆。文字のねじれで係数 と が入れかわりやすい。
を のまま残さず、余弦定理で だけの式に直す。
第2問 確率・整数
最小公倍数と最大公約数・余事象・素数・確率の計算当サイトの体感難易度:やや難
(1) を 以上の自然数とし、1個のさいころを 回投げて出る目の数を順に とする。最小公倍数を 、最大公約数を とする。 となる確率および となる確率を求める
答、
は「2つとも の約数で、少なくとも一方が 」、 は「2つとも の倍数」。
から までの目のうち、 の約数は と 、 の倍数は だけである。
。最小公倍数が になるのは、 がともに の約数( または )で、かつ少なくとも一方が のときである(両方 なら )。あてはまる組は
の3通りなので
である。
。最大公約数が になるには がともに の倍数でなければならず、 から では しかない。 の1通りで、実際 である。よって
である。
の全 通りの列挙でも と だった。
で「両方 」を除くのを忘れない。 は である。
(2) が素数でない確率を求める
答
余事象。(素数)は「すべての目が か 、かつ少なくとも1つが 」。
が素数 になる場合を数える。 なら、すべての は の約数なので である。逆に全部が だと なので、少なくとも1つが でなければならない。
から までの素数は の3つである。素数 を1つ決めると、 の選び方は 通り、そのうち全部 の 通りを除いて
である。異なる素数どうしで重なりはない( の値が違う)ので、 が素数になる場合の数は
である。全体は 通りなので
である()。よって求める確率は
である。 なら である。
の全列挙で となり、式と完全に一致した。
は になることもある(全部 )。 は素数でないので、これは「素数でない」側に入る。
は素数でないので の候補から外す。 も同様。
(3) が素数でない確率を求める
答
は「すべての目が の倍数で、公約数がちょうど 」。 で数える。
が素数 になるのは、すべての が の倍数で、かつ最大公約数が より大きくならないときである。
。 で 通り。このうち になるのは、全部が ()か全部が ()のときだけである。実際、 が1つでも出れば 、 と が混ざれば なのでやはり である。よって
である。
。 で 通り。 になるのは全部が ()のときだけなので
である。
。 しかないので 通りで、 である。
の値が違うので3つの場合に重なりはない。合わせて
通りである。したがって
であり、求める確率は
である。 なら である。
は「全部偶数」 と「全部 の倍数」 を足して、重なりと例外を引いた形になっている。包除原理で組み立てても同じ式が出る。
の全列挙で となり、式と完全に一致した。
のとき「全部 」「全部 」を除く。 が や になると素数でなくなるので、ここを落とすと 通りぶん多く数えてしまう。
(たとえば と が混ざる)も素数でない側である。余事象で処理するほうが安全。
第3問 積分
定積分の公式・放物線と直線の面積・判別式・最小値当サイトの体感難易度:標準
(1)実数 に対し が成り立つことを示す
答 と置換すると
と置換し、 とおいて計算する。
、 とおくと 、 で、 は に対応する。よって
である。計算すると
である。 なので
である。 でも でも、途中で大小を使っていないのでそのまま成り立つ。
のときは で、区間の内部では だから符号が合う。囲む面積として使うときは の形(絶対値)で覚えておくとよい。
無作為な 組で数値積分と一致した。
右辺は であって ではない。符号が逆。
(2) を をみたす定数とし、点 をとる。 を通り傾き の直線を とし、 と放物線 で囲まれた部分の面積を とする。 が実数全体を動くとき の最小値を求める
答( のとき)
交点の差が ( は判別式)なので 。 を の2次式として最小化する。
と の交点の 座標は
の解である。判別式は
である。 より なので、 がすべての で成り立つ。つまり はどんな傾きでも放物線と2点で交わる(点 が放物線の上側にあるから当然である)。
2解を とすると である。 では直線が放物線の上にあるので
であり、(1) より
である。
は で増加なので、 が最小になるのは が最小になるときである。 は で最小値 をとる。したがって
である。
最小を与える は、放物線 の における接線の傾き と同じである。つまり「 の真下の接点での接線と平行に引く」のが最善で、 の位置だけで決まり にはよらない。 は最小値の大きさ ( が放物線から離れるほど大きい)にだけ効く。
通りの で 万点の走査と式が小数第7位まで一致し、最小は毎回 だった。
の 乗は単調増加なので、 の最小を探せばよい。 を求めずに を直接微分すると面倒。
( が放物線の上側)がないと が保証されず、交わらない が出てしまう。
は と書いてもよい。指数の形に慣れていなければこちらで。
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