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大阪大学 2019年度 前期日程 文系

阪大文系 2019年度 数学の解答・解説

全3問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/19

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/19時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

第1問 三角関数・領域

三角関数の合成・領域の図示・線形計画法・多角形の頂点当サイトの体感難易度:標準

(1) 平面において、連立不等式 、、 の表す領域を とする。 を図示する

答正方形 、 のうち をみたす部分(六角形)

とおいて合成する。。

とおく。、 より である。

左辺を合成すると

なので、条件は

である。 とおくと で、この範囲で となるのは

のときだけである(次の周期 は範囲の外)。 に戻すと

である。したがって

である。これは正方形を2本の平行な直線で切り取った六角形で、頂点は

である( なので下の直線は正方形の左下角を切り、 なので上の直線は右上角を切る。切り口の座標は )。

(5π/12, 0)(0, 5π/12)(π, π/12)(π/12, π)
網をかけた六角形が D(境界を含む)。正方形 0 ≦ x ≦ π、0 ≦ y ≦ π から、左下の角(x + y < 5π/12)と右上の角(x + y > 13π/12)を切り落とした形。点線が 2 本の境界の直線。

の格子で、元の不等式と帯の不等式の判定が一致した。

の動く範囲は 。 の解をこの範囲に収まるぶんだけ拾う。周期を忘れて2つ書くと余分が出る。

は正方形の右上の角を切る。 なので、 軸・ 軸ではなく上辺・右辺と交わる。

(2)点 が領域 を動くとき、 の最大値と最小値を求める

答最大値 ()、最小値 ()

は凸多角形で は1次式なので、最大最小は頂点で起きる。6つの頂点を調べる。

は (1) の六角形で、凸である(正方形と2本の直線の決める半平面の共通部分だから)。 は1次式なので、最大値・最小値は頂点のどれかでとる。6つの頂点で値を計算すると

である。 を単位にそろえると なので、最大は 、最小は である。したがって

である。

は傾き の直線である。帯の境界 一定(傾き )より急なので、 を大きくしていくと右辺 の上の点で最後に触れ、小さくしていくと左辺 の上の点で最後に触れる。だから最大・最小の場所は帯の端ではなく、正方形の縦の辺の上に来る。

の格子でも最大 ()、最小 ()だった。

頂点を1つでも落とすと答えが変わる。とくに は より値が大きい。「正方形の角だから」と で止めない。

は傾き の直線の族。帯の傾き と違うので、帯の境界上で最大になるとは限らない。

▸ 別解: を固定して を動かす

を固定すると、 の動く範囲は である。 は について増加なので、最大は上端、最小は下端でとる。

最大は で、 では (増加)、 では (増加)。どちらも増加なので で最大、値は である。

最小は で、 では (増加)、 では (増加)。 で最小、値は である。

第1問だけのページ

第2問 2次方程式

絶対値の場合分け・判別式・解と係数の関係・範囲の決定当サイトの体感難易度:やや難

(1) を実数の定数とする。 の2次方程式 が実数解をもつことを示す

答 では 、 では 、 では 。どれも 以上

と の符号が変わる で3つに分ける。

解の和を 、積を とおく。判別式は である。 は で、 は で式が変わるので、、、 の3つに分ける。

のとき。、 なので

であり

である。

のとき。、 なので

であり

である( だから)。

のとき。、 なので

であり

である。

どの場合も なので、この2次方程式はつねに実数解をもつ。

では 、つまり が必ず解になる。実際このとき方程式は で、解は と である。

を 刻みで動かして、 になる は つもなかった。

場合分けの境目は と の2つ。どちらか片方だけにしない。

では になる。和が なので2解は の形で、ここが (2) で効く。

(2)この2次方程式が異なる2つの実数解 をもち、かつ となるような定数 の値の範囲を求める

答 かつ 、または

。(1) の3つの場合ごとに「」と「」を解く。

異なる2つの実数解をもつ条件は である。また

である。(1) の3つの場合で調べる。

のとき。 である。また

なので、 は

すなわち である。これは と をみたすので、 が解である。

のとき。 である。また なので

であり、 は

である。 と合わせて が解である。

のとき。 で、 なのでつねに成り立つ。また なので

であり、 は

である。 と合わせて が解である。

3つを合わせると、求める範囲は

である。 が抜けるのは、そこで になり2解が一致してしまうからである。

では 、 で解は と 、 でぎりぎり等号。 では 、 で解は 、やはり である。 では解が と で、これも になる。等号が3か所で起きるのがこの問題の作り方である。

刻みの走査で、直接判定と求めた範囲が境界を除いて食い違わなかった。

の場合は となり、1点 だけが残る。「範囲」と思い込んで区間で答えない。

を除くのを忘れない。(重解)なので「異なる2つの実数解」をみたさない。

の場合に はもともと成り立つ。場合分けの条件と の条件を重ねて確かめる。

第2問だけのページ

第3問 空間図形

球面の方程式・2球面の共通部分・球面と平面・三平方の定理当サイトの体感難易度:標準

座標空間内の2つの球面 と の共通部分を とする

答 は平面 上の、中心 、半径 の円

2式を引くと2次の項が消えて平面の式になる。

2つの式を展開すると

である。辺々引くと2次の項が消えて

を得る。 上の点は 上にあり、逆に と の共通部分の点は(引き算を戻して) 上にもあるので である。

の中心 と の距離は、、 より

である。()なので は円で、三平方の定理より半径は

である。 の中心 は から に下ろした垂線の足で

である。

との共通部分が になる球面の形。そのような球面 は を含むので、中心は を通り に垂直な直線

の上にあり、半径は三平方の定理より

である。逆に、この形の球面はどれも を含み、 とは異なる球面なので、 との共通部分はちょうど になる。

AMCS₁π
平面 π に垂直で S₁ の中心 A を通る平面で切った断面(S₂ は省いた)。C はこの断面では 2 点に見え、どの円もその 2 点を通る。C を通る球面の中心はすべて横軸(A を通り π に垂直な直線)の上にあり、いちばん小さいのは中心が C の中点 M にくるとき(半径 √3/2)。半径 √3 のものは M の左右に 1 つずつある。

この問題は同じ年度の理系 第5問とまったく同じで、答えも一致する。文系では空間ベクトルの範囲で解ける題材なので、そのまま共通に出せる形になっている。

上の 点がすべて と の上にあった。

「 との共通部分が となる球面」には 以外にも無数にある。中心が1本の直線上を動く1径数の族になる。

(1) との共通部分が となるような球面のうち、半径が最小となる球面の方程式を求める

答

は で最小。

は のとき最小値 をとる。このとき中心は である。

なので、この球面は とは異なり、 との共通部分はちょうど になる。よって求める方程式は

である。これは を大円とする球面、つまり「 をちょうど赤道にもつ球面」である。

上の 点がこの球面上にあり、中心からの距離はすべて だった。

半径の最小は の半径そのもの。 より小さい球面は を含めない。

(2) との共通部分が となるような球面のうち、半径が となる球面の方程式を求める

答 と の2つ

から 。

より

である。 なので

であり、中心は

である。 なのでどちらも とは異なり、条件をみたす。よって

の2つである。

の符号は「 の中心 から見てどちら側にふくらむか」に対応する。 自身は 、 に対応し、 は 、 に対応する。

上の 点が2つの球面のどちらにも乗り、中心からの距離は だった。

から は2つ。片方だけ書くと半分しか答えていないことになる。

は単位ベクトル()。正規化を忘れると中心がずれる。

第3問だけのページ

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